元大阪府知事の橋下徹弁護士（54）が28日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」（日曜後1・30）に出演し、東京都知事選に出馬し大健闘した石丸伸二氏が出演した14日の放送回を「まったくリスペクトがなかった」と批判した。
ネットを中心に大きな話題となった14日の放送回。前安芸高田市長の石丸氏は前明石市長の泉房穂氏と児童支援について議論となり、ネット民の中には「泉氏に論破された」ととらえた意見が多かった。元参院議員の田嶋陽子氏は「知事に本気でなろうと思っていなかったでしょ？」と、次のキャリアへの布石としての出馬と決めつけるような発言を行った。また石丸氏が人口減少問題の例え話としてあげた「一夫多妻制」についても、切り取られるような形でネットに取り上げられ、炎上に近い状態となった。
橋下氏は「政策論などダメなところは批判してもいいけど、チャレンジした人を総掛かりで徹底的に叩きのめしたのがこの番組」と批判。ただ、MCを務める読売テレビの黒木千晶アナウンサーは「普通に議論をした結果がそう見えていたんですが…」と、決してそのような意図はなかったことを伝えた。
橋下氏は自身の経験もあって「大都市で知事に立候補して選挙で勝つのは本当に大変」と語り「丸裸で組織も何にもない中で挑戦したのがある意味石丸さんでしょ」と高く評価。「でも、ああいう人が出てくると徹底的に叩かれる。チャレンジする人が出てこなくなると思う」と危ぐ。若い世代の中で盛り上がった政治参加への気運に、水が差されないか心配していた。