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野口健氏 有名登山家の滑落報道に「朝まで一睡もできず。極めて、極めて厳しい状況だと…奇跡を信じたい」

スポニチアネックス 2024年7月28日 18時26分

 アルピニストの野口健氏(50)が28日、自身のX(旧ツイッター)を更新。石井スポーツ所属の山岳カメラマンでクライマーの平出和也さん(45)と中島健郎さん(39)が、パキスタンにある世界第2の高峰K2(8611メートル)で滑落し、安否不明となっていることに言及した。

 野口氏は「あまりの衝撃に朝まで一睡もできず。先程、少し昼寝をしましたが、寝ていたのか、それとも半分おきていたのか。気がついたら夕方になっていました」とショックに打ちひしがれている様子。「未踏ルートでの挑戦。『地上からの救助』を試みるとの報道がありましたが可能なのだろうか…」と不安をつづった。

 「詳細はわかりませんが、しかし、極めて、極めて厳しい状況だと。栗木さんの遭難と何故か重ね合わせてしまいました。次元がまるで違うのですが…」と過去の遭難事故に重ね、今回の事態を重く捉えた。

 今回の挑戦について「第一線で活躍し続けて来た平出さん。常にギリギリの状況で挑み続けてきました。しかし、その平出さんからしても、今回の計画に果たしてどれ程、リアリティーを抱いていたのだろうか」と野口氏。

 「平出さんが学生の頃に出会い、僕の後輩や仲間たちとザイルを組んで頂けにいつも身近に感じていました。アラスカの山で遭難した平賀さんの葬儀で僕がつい『もう山をやめてしまいたい』と。それに対し平井さんは『僕たちは先に逝った仲間たちの分も山に登り続けるしかないのです』と」と、過去にもらった言葉を伝えた。

 「谷口けいさんの遭難から何か歯車が…平賀さんの遭難も含め。限られた情報しかありませんが、しかし、心の準備だけはしておかなければならない。その経験だけは多く積んできましたが、しかし、一縷の望み、奇跡を信じたい」と無事を祈った。

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