パリ五輪第3日の28日、柔道女子52キロ級で連覇を目指した阿部詩(パーク24)が2回戦で一本負けを喫する大波乱が起きた。
“五輪の魔物”に襲われた24歳は、敗退後は涙が止まらずに頭をかきむしった。
本格的に競技が始まった前日(27日)は、日本のメダル候補が思うような結果を出せなかった。
卓球の混合ダブルスでは世界ランク2位の張本智和(智和企画)早田ひな(日本生命)組が、北朝鮮ペアにまさかの1回戦敗退。体操男子の橋本大輝(セントラルスポーツ)が、得意の鉄棒で着地が大きく乱れて種目別での連覇が消滅した。
バレーボール男子では世界ランク2位の日本が、1次リーグの初戦でフルセット負け。柔道女子48キロ級では角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が金メダルを獲得したものの、日本の流れは決して良いとは言えなかった。
阿部詩の兄・一二三は柔道男子66キロ級で連覇を目指して出陣。妹の無念を晴らす金メダルを獲得できるか。