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都市対抗野球 東京ガス・2番手中村が5回無失点で勝利投手 Hondaからの補強左腕

スポニチアネックス 2024年7月28日 20時18分

 ◇第95回都市対抗野球・準々決勝 東京ガス6―2明治安田(2024年7月28日 東京ドーム)

 21年以来3年ぶりの優勝を目指す東京ガス(東京都)は明治安田(同)に6―2で逆転勝ち。1―2の3回から登板した2番手の中村伊吹投手(26)が5回2安打無失点の好投で逆転を呼んだ。

 チームメートには負けられない。東京都対決となった一戦で、補強選手の左腕・中村が意地の好投を見せた。1点ビハインドの3回から2番手で登板。キレ味抜群の直球とスライダーのコンビネーションで5回を2安打無失点、6三振を奪い逆転の流れを呼んだ。

 「東野さんも鈴木さんも活躍されていて、僕も東京ガスのために役立ちたい気持ちはありました」

 本来はHondaに所属。明治安田にはHondaの同僚で同じ左腕の東野と、外野手の鈴木薫が補強選手として加わっていた。東野は初戦で完投勝利を挙げ、鈴木薫も2戦連発と大活躍だった。この日先発だった東野は5回2失点。「1番・中堅」の鈴木薫とは4、7回に対戦し三邪飛と見逃し三振。チームメートを封じ、大会初登板で勝利投手となった。

 今春のスポニチ大会では3試合に登板し、12回無失点でMVPを獲得。都市対抗はHondaでの出場がかなわなかったが「チームで出られなかった悔しさはありますけど、ドームで投げさせてもらった感謝を返せたと思います」と胸を張った。2年ぶりの4強進出となった松田孝仁監督も「中村がロングリリーフをしてくれて本当に救われた」と感謝した。

 3年ぶり2度目の都市対抗制覇へあと2勝。「東京ガスが勝つためにまた自分の投球をしたい。あと1度か2度投げるつもりで準備はします」。1メートル79、68キロの細身の左腕が「東京ガス・中村」として、全力を尽くす。

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