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【バレー女子】日本が逆転負けで黒星発進 男子に続き初戦落とす 古賀が両チーム最多26点も

スポニチアネックス 2024年7月28日 21時54分

 ◇パリ五輪第3日 バレーボール女子1次リーグB組 日本1ー3ポーランド(2024年7月28日 パリ南アリーナ)

 12年ロンドン五輪の銅メダル以来12年ぶりのメダル獲得を目指す世界ランキング7位の日本は、初戦で同4位のポーランドと対戦。セットカウント1ー3と逆転負けを喫し、黒星発進となった。エース古賀紗理那(28)が両チーム最多の26得点をマークしたが及ばなかった。1次リーグ残り2試合は、日本時間8月1日午後8時に世界ランキング2位のブラジル戦、同3日午後8時に同20位のケニア戦が組まれている。

 第1セットは一進一退の攻防が続いたが、後半にエース古賀が両チーム最多の9得点をマークするなど25ー20と突き放して先取した。

 第2セットは身長2メートル3の大型アタッカー・スティシアクを中心とした高さを生かした攻撃に苦しみ、徐々に差を広げられてセットを落とした。

 第3セットはいきなり3連続ポイントを許す苦しい展開。一時は最大8点差までリードを広げられた。必死に食らいつき差を詰めたが、そのままセットを失った。

 第4セットは3連続ポイントで立ち上がると、攻撃陣が息を吹き返し速い攻撃から得点を重ねる。中盤は互いに譲らない展開で、石川や和田が躍動。宮部がここぞでブロックを決めるなど奮闘。デュースに持ち込んだが最後は26ー28でセットを落とした。

 25年ぶりの1次リーグ敗退に終わった東京五輪後、再建を託されて再登板した真鍋監督はサーブ強化のタスクフォースを立ち上げるなど改革を断行した。ロンドン五輪で銅メダルに導いた指揮官の下でチームは徐々に力をつけてきた。

 昨年の五輪予選ではあと一歩で出場権を逃したものの、今年のネーションズリーグではトルコ、中国、ブラジルなど強豪を破り銀メダルを獲得。悲願のパリ五輪出場も決めた。

 選手たちが手にした自信も大きかった。再集合した6月下旬にミーティングを開き「メダル獲得」をチームの目標に設定。今月10日にフランス入りし、南西部の都市リヨンからほど近い温泉地ビシーで事前合宿を実施。リラックスできる環境で調整を続けてきた。

 今月9日には3年間エース、主将として日本代表を引っ張った古賀がパリ五輪限りでの引退を発表した。再び同じメンバーで戦うことはない。古賀は「チームも私も集大成」と決意をにじませた。

 ポーランドとは5月のネーションズリーグ1次リーグで対戦し0―3で完敗していた。

 【バレーボールの五輪開催形式】

 1次リーグは出場12カ国が4カ国ずつ3組に分かれて1回総当たりで実施。各組上位2カ国と3位のうち勝利数、勝ち点、セット率、得点率などの成績による上位2カ国の計8カ国が準々決勝に進出する。1次リーグの成績によって8カ国を順位付けし、準々決勝の組み合わせを決定。1位通過の成績最上位は3位通過の2位と対戦する。

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