◇プロボクシングIBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦 重岡銀次朗―ペドロ・タドゥラン(2024年7月28日 滋賀ダイハツアリーナ)
プロボクシングIBF世界ミニマム級王者・重岡銀次朗(24=ワタナベ)が同級1位ペドロ・タドゥラン(27=フィリピン)に9回2分50秒TKOで敗れ、3度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。
新王者となったタドゥランは立ち上がりから、プレッシャーをかけ続けながら手数で圧倒。右まぶたを大きく腫らした重岡銀には「2、3回から気づいていた。相手が嫌がっていたので右目を狙った」と元世界王者としての経験を生かし「2カ月準備してきた。凄くうれしい」と笑みを浮かべた。
4回には重岡銀の右フックでぐらつく場面もありながら、最後まで勢いは衰えず「ボディーとフックが効いたが勝つために心を強く持った」と汗を拭った。
重岡銀との再戦については「マネジャーと相談してから決める」と話し、今後についてはWBO同級王者の「オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)とやりたい」と見据えた。