J1新潟は28日、聖籠町のアルビレッジで練習を公開した。5月のルヴァン杯秋田戦で右腓骨(ひこつ)を骨折したMF星雄次(32)が部分的ながら、負傷後初めて練習に合流。見学に訪れた約350人のサポーターに復活をアピールした。
練習の合間やファンサービスで笑顔が多かったことが状態の良さをうかがわせた。アップやパス練習までの参加で、その後はフィジカルトレーニングを行った。対人が入るメニューは避けたが「確認しながらできることを増やし、それをできるだけ早くやっていければいい」と前向きだ。
プロになってからの初めての骨折。同時に足首なども痛めたため、復帰まで少し長引いた。当初は足も着けず、1カ月ほどは体も動かせずにもどかしい時期を過ごした。
「正直、落ち込んだし、悔しかった。連戦で人がいなくて申し訳なさもあった」。チームとして苦しい時期の離脱。個人としてもサイドバックとしての感覚をつかんできた時期だっただけに、気持ちの整理は難しかった。
それでもやれることを一歩ずつこなし、状態を徐々に上げた。26日までの6日間のオフも神奈川県の実家に帰って体を動かした。
「できる限り早く試合に絡めるように、結果に貢献できるようにやっていきたい」と意気込む。どの位置もこなすマルチプレーヤーとして、ポジションにこだわりはないのは「どこをやっても楽しい」から。その喜びを味わうためにさらに状態を上げていく。