◇パ・リーグ ソフトバンク4ー1オリックス(2024年7月28日 みずほペイペイD)
再び独走態勢に入っていきそうだ。ソフトバンクの4番・山川が豪快な16号ソロを左翼席に運んだ。
2点リードで迎えた6回、先頭打者として2番手・鈴木がカウント1―1から投じたツーシームを完璧に捉えた。打った瞬間に確信した一振り。効果的な追加点となる一発だった。「自分のスイングで、いいバッティングができました」
小久保監督も「山川にしか打てないような凄い打球の速さと角度。久しぶりに会心のホームランでしたね」と笑みを浮かべた。打球速度176キロ、打ち出し角度33度で、飛距離130メートルの完璧なアーチだった。
いよいよエンジンがかかってきた。6月はまさかの本塁打なしに終わった。7月に入ってからも球宴前の21日までは2本塁打だったが、今カードは3戦2発でチームの同一カード3連勝に貢献。26日に放った15号は低い弾道で左翼ホームランテラスへ運ぶ一発だったが、過去3度の本塁打王に輝いているアーチストらしい放物線が戻ってきた。
シーズンはここからが勝負。球界屈指の長距離砲が、暑い夏場の戦いで快音を連発させる。