◇パリ五輪第3日 スケートボード(2024年7月28日 コンコルド広場)
女子ストリートで、中山楓奈(19=ムラサキスポーツ)はメダルには届かず7位だった。
予選は5位で通過。得点を持ち越さない決勝のランでは79・77点では赤間凜音、吉沢恋に次ぐ3位。日本人の表彰台独占の期待が高まったが、トリックでは5本すべて失敗に終わり7位だった。
滑走後のインタビューでは「悔しい。5回やってできなかったってことは、まだまだ練習不足。日本に帰ってすぐもっと練習したい」と悔しがった。
金の吉沢、銀の赤間の存在を問われると「やっぱり2人が頑張ってるから私も頑張らないといけないと思う。友達でありライバルの関係」と明かした。
今年4月、スケーターとしては異例とも言える進路へ進んだ。地元・富山の高校を卒業し、早大スポーツ科学部へ進学。「スケボーをやている先輩で大学に行っている人は知らないので不安ではある」と吐露したものの、競技と学業を両立する覚悟を示した。元々は遊びであり、カルチャーへと発展し、スポーツになったスケートボード。研究分野としては未開の領域でもあり、自分の滑りを科学する構想も描く。
東京では銅メダルを獲得。13歳で金メダルを獲得した西矢椛と共に和気あいあいとメダリスト会見に臨む姿は、スケボー文化を発信するものとして話題になった。
パリ五輪の予選シリーズでは1カ国・地域あたり最大3枠という狭き門を争う中、最終戦まで予断を許さない厳しい戦いを強いられたが、安定した滑りを見せて、西矢らを逆転。日本の女子ストリートで唯一、2大会連続出場を決めたが、2大会連続メダルとはならなかった。