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スケボー銀の赤間凜音 夢かなったメダル獲得「感動」も…「次のオリンピックでは金を絶対に獲ります」

スポニチアネックス 2024年7月29日 1時55分

 ◇パリ五輪第3日 スケートボード(2024年7月28日 コンコルド広場)

 女子ストリートで、15歳の赤間凜音が銀メダルを獲得した。金メダルには届かなかったが、花の都で全力を尽くした。

 予選は吉沢が1位、赤間が2位、中山が5位で通過。予選の得点を持ち越さない決勝でも、日本勢が魅了した。赤間がランの2本目に89・26点、吉沢は2本目に86・80点、中山が2本目に79・77点をマーク。ランを終えてトップ3を独占した。

 ベストトリックでも赤間が1本目にいきなり92・62点のハイスコアをマーク。2本目も84・07点とした。ランの4本目の途中で4位以下となる可能性がなくなり、メダルが確定した。

 吉沢は2本目に86・34点、4本目に96・49点をマークして赤間を逆転。吉沢もメダルを決めた。赤間が5本目を失敗し、吉沢の金メダルが確定。赤間も銀メダルとなった。

 赤間は「パリオリンピックでメダルを獲ることが夢だった。すごく重くて感動してます。最後まで諦めずに自分らしい滑りができた」と胸を張った。

 また「次のオリンピックに出場できるかわからないですけど、それまでのまたオリンピック選考会とかあると思うので、そこでも成績を残せるようにして、次のオリンピックでは金メダルを獲れるように頑張りたい」と、すでに次回の五輪を見据えた。

 そして日本のファンへ「今回、オリンピック応援してくれてありがとうございました。次のオリンピックでは金メダルを絶対に獲りますので、これからもよろしくお願いします」と伝えた。

 代表入りを争った21年東京五輪は出場を逃したが、同年12月の日本選手権では金メダリストとなった西矢椛らを抑えて初優勝。毛先を茶色に染めた長髪をたなびかせ、華麗に大技を繰り出すクールなスケーティングで、新時代の到来を予告した。

 首都圏や関西圏に比べ、練習環境が整っているとは言えない東北の仙台出身。サーファーの父に勧められるがままにやってみると、サーフィンよりもスケートボードにはまり、以後は夢中で取り組んだ。特に優れていたのはバランス感覚で、静止するだけで難しいスミス(グラインド)の姿勢のまま、何秒も耐えることができたという。

 性格はどちらかといえば臆病で、石橋を叩いて渡るタイプ。大技には常にケガのリスクが伴うスケボーでは良い方向に働き、ケガなくコンスタントに試合で結果を残し続けたことが、世界屈指のレベルの誇る日本女子の代表争いを勝ち抜き、表彰台にたどり着く要因となった。

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