◇パリ五輪第3日 フェンシング(2024年7月28日 グランパレ)
男子エペ個人で、加納虹輝(JAL)が決勝に進出し、銀メダル以上を確定させた。同種目でのメダルは日本初。
エペは21年東京五輪で団体金メダル。アンカーとしてチームの戴冠に貢献した26歳が、個人でも輝きを放った。
初戦は韓国選手の追い上げに苦しんだが、その後は順調に進撃。3試合目の準々決勝でもカザフスタン選手を15―6と寄せ付けず、準決勝は13―13で延長戦に突入し、運命の1本勝負を制した。
19年4月、団体主将の見延和靖はチームの愛称を発表。その名は“エペジーーン”。「ジーンと感動させるチームという思いを込めて“エペジーーン”で。棒(ー)は2つでお願いします」。東京五輪では団体金でファンをジーンとさせたが、3年後、加納が個人でもジーンとさせる。