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あと一歩で優勝逃すも…隆の勝の母「うれしくて泣きそう」会場で息子の勇姿を見届け感無量

スポニチアネックス 2024年7月29日 6時9分

 ◇大相撲名古屋場所千秋楽(2024年7月28日 ドルフィンズアリーナ)

 東前頭6枚目の隆の勝(29=常盤山部屋)は、史上初となる13日目2差からの大逆転優勝を狙ったが、あと一歩及ばなかった。

 本割は、強烈な右喉輪から右差し速攻で新関脇・大の里(24=二所ノ関部屋)を圧倒。2敗で首位の横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)が大関・琴桜(26=佐渡ケ嶽部屋)に敗れたため、3敗で両者が並んだ。2010年九州場所の白鵬―豊ノ島以来、史上5例目となる横綱と平幕による優勝決定戦。隆の勝は善戦するも初優勝には届かなかった。

 千葉県柏市で治療院を営む隆の勝の母・石井雅代さん(62)はこの日、午前中に仕事を終えてから名古屋へ急きょ駆けつけた。隆の勝が千秋楽まで優勝を争った2年前の夏場所は柏市役所のパブリックビューイング会場から声援を送ったが、今回は現地観戦。家族らとともに息子の勇姿を見届けた。

 前回は本割で敗れて優勝決定戦に進めなかったが、今回は一歩前進。「2年前逃して、こういうチャンスはもう一生来ないかと思っていた。うれしくて泣きそう」。中卒で角界入りして15年目。最後の最後まで場所を盛り上げて優勝決定戦の大舞台を戦った息子の姿に、感無量だった。

 本割の結びで照ノ富士を破って隆の勝の優勝決定戦進出を“援護射撃”したのは、柏市相撲スポーツ少年団の3学年後輩にあたる琴桜。隆の勝の母は「柏の仲間が頑張ってくれて、うれしいよね」とこちらも感慨深い様子だった。

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