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巨人ルーキー・泉口が記録する「4・33」 何の数字か分かりますか?

スポニチアネックス 2024年7月29日 8時0分

 巨人のドラフト4位ルーキー・泉口が、首位のチームで奮闘している。キャンプ、オープン戦でアピールを続け、開幕1軍入り。4月に一度、2軍での再調整期間があったが、5月上旬から1軍に復帰し、先発出場の機会も増えた。7月26日、27日のDeNA戦では2試合連続タイムリーを記録するなど、勝利に貢献する場面も目立つ。

 主に「8番・遊撃」での先発機会が多い中、ある「成績」で、トップクラスの数字を記録している。それは「1打席あたり、投手に投げさせた球数」。7月27日現在、146打席で、投球数は632。1打席あたり4・33球を投げさせていることになる。地味だが、自己犠牲を掲げる阿部巨人において、立派な数字だと思う。

 チームの規定打席に到達する打者では岡本和の4・13がトップで、それを上回る。リーグでは村上(ヤクルト)が4・50で1位、野間(広島)が4・32で2位だから、泉口が規定に到達していればリーグで2番目の数字ということになる。

 昨年、日本一になった阪神・木浪が8番打者としてチャンスメークし、得点力アップに貢献した。8番打者の役割は重要で、チャンスメークはもちろん、2死無走者では何とか出塁し、9番・投手に打順を回すことも求められる。次の回が1番から攻撃できるからだ。チャンスではもちろん、決定打も欲しい。

 7月26、27日のDeNA戦で2試合連続タイムリーを放った泉口は「打てた打席より打てなかった打席のところを考えている。もっとこうできたなとか。そこを、反省して次に生かすようにしています」という。遊撃も守れる新外国人のモンテスが加入したが「人がどうとかより、自分が何ができるかを考えて過ごしています」と自らができることに集中している。ルーキーながら堅実な守備と粘り強い打撃でチームの戦力となっている泉口。残り試合、どんな働きを見せられるか。(記者コラム・川島 毅洋) 

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