大相撲名古屋場所で自身10度目の優勝を果たした横綱・照ノ富士（32＝伊勢ケ浜部屋）が千秋楽から一夜明けた29日、名古屋市瑞穂区の宿舎で会見を行った。
――目標としていた10度目の優勝を達成した実感は？
「優勝したなとホッとしています。目標を立てないとキツいことを乗り越えられないというのがあった。2桁優勝目指して頑張ってきたことを果たせた。序二段に落ちた時から“こうします”と決めたことを果たしてきたので、それはできたかなと思います」
――隆の勝との優勝決定戦を振り返って。
「本割で当たった時（14日目）は、自分の気持ちの甘さというか失敗というか。それを決定戦で同じこと繰り返さないようにという考えでやって、結果につながってよかったと思います」
――次の横綱への期待は？
「自分が序二段に落ちた時、誰が横綱になるか、誰ひとり思ってなかったわけだし自分でも考えてなかった。次に誰が横綱になるかとかは今考えるべきことではないと思う」
――目指してきた相撲に近づいたとは？
「立ち合いで相手に圧力をかけて、自分の重さを相手にぶつけていくという相撲を目指してきた。それに近い相撲が今場所は取れたかなと思う」
――10回優勝という目標を達成し、次の目標は？
「とりあえず、応援してくださった方たちに約束してきたことを全部守れたかなとホッとしています。もちろん目標は立てないと、中途半端な気持ちでは相撲は続けられないという思いもある。じっくり考えて次に向けて頑張っていきたい」