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24時間テレビは「感動ポルノ」? 日テレ社長、批判受け思い 「メディアとしての役割」を主張

スポニチアネックス 2024年7月29日 14時57分

 日本テレビの定例社長会見が29日、東京・汐留の同局で行われた。同局の石澤顕社長は、8月31日、9月1日に放送する「24時間テレビ47」について、一部から「感動ポルノだ」という批判が上がっていることについてコメントした。

 「24時間テレビ」を巡っては、昨年11月、系列局の日本海テレビジョン放送(鳥取市)の男性が2014年以降、寄付金の計約1118万円を着服していたと同局が発表した。同社で放送したチャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金も含まれていたとし、この男性を懲戒解雇。鳥取警察署に被害届を提出していた。

 今年はチャリティーの在り方を再考。同局はメーンパーソナリティーを廃止し、47回目にして初めて番組テーマを「愛は地球を救う」から「愛は地球を救うのか?」に変更して放送する。

 石澤顕社長は寄付金着服問題を謝罪した上で、「メディアが行う社会貢献という意味では、チャリティーを継続していくことに大きな意味があると考えています。今年の24時間テレビの寄付金による支援をお待ちいただいている方や団体が多くいらっしゃる。その方々の思いに応える意味でも再発防止を徹底した上で放送し、地球を考える時間を共有させていただきたい」と、存続に対する思いを述べた。

 同番組については、かねて「障がい者の感動ポルノ」という批判が上がっていた。これらの批判について、石澤社長は「24時間だけでなく社会的弱者や色々な事情を持ってらっしゃる方々をメディアという形で取り上げてご紹介するに至っては、可能な限り何をどのような形で伝えたいかをしっかり相互が確認の上で放送に至っている。それを見て、感動ポルノであると断定される方がいらっしゃるのであれば、見解が違うのかなと思う」と指摘した。

 「可能な限り多くの方から受け入れていただく形で、普遍性のある形で受け止めてもらいたいという思いで、メディアとしての役割を意識しながらやっている」と主張。「私たちが24時間テレビを2日間にわたってやる意義といたしましては、メディアとして募金を募り、寄付いただいたものを有効に活用することにフォーカスして、一番いい形で受け入れをし、行動していただければという思いでやっている」と述べた。

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