◇パリ五輪第4日 卓球(2024年7月29日 パリ南アリーナ)
女子シングルス1回戦で、世界ランク13位の平野美宇(木下グループ)が同62位のジョルジア・ピッコリン(イタリア)にストレート勝ちを収めて2回戦に進出した。
21年東京五輪は団体戦のみの出場で、シングルスのコートに立つのはパリが初めて。第1ゲームを11―9で競り勝つと、その後は危なげない試合運びで快勝した。「やっとつかんだシングルスの切符だったので。楽しみと緊張があったけど、初戦の中では良かったところもあるんじゃないかな」と振り返った。
観客が多い中でも、得点を奪った後の声などは会場に響き渡った。
「しっかり負けないようにという気持ちと、あとは五輪なので全部出し切りたい気持ちだった」
会場では「平野コール」が巻き起こる場面があり、試合後にはスタンドの両親が「平野美宇」と書かれた横断幕を掲げた。応援を背に、目標のメダル獲得を目指す。