◇世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ 統一王者・井上尚弥《12回戦》WBO2位テレンス・ジョン・ドヘニー(2024年9月3日 有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が29日、9月3日(東京・有明アリーナ)に控える、WBO世界同級2位テレンス・ジョン・ドヘニー(37=アイルランド)戦に向け、新たなメキシコ人パートナーとスパーリングを開始した。
所属ジムの大橋会長が明かしたもので、初めて招へいしたノリ・バレンスエラと(21)、3度目の来日となるホセ・アンヘル・ガルシア(26)と4ラウンドずつ、合計8ラウンドのスパーリングを敢行した。
9勝(3KO)と無敗のバレンスエラはメキシコ代表にも選ばれているテクニックのある左構えの選手。井上尚は先週まで別のメキシコ人パートナー2選手とスパーリングを行ってきたが、今回は第2陣となる。
以下は井上尚弥のコメント。
――今日のスパーリングの手応えは?
「2人のパートナーで8ラウンドを動ききれた。スタミナの確認も含めてやりきれたことに手応えがある」
――2週前にジム内集中合宿に取り組んでいたが疲労は。
「もう疲労も抜け、良い状態で(第2陣の)メキシコ勢とのスパーリングを迎えられたと思う」
――バレンスエラ選手は初めて招聘した。
「これまでも多くの選手とやってきているので、その選手に対して自分のボクシングをどう当てはめるかを意識している。ドヘニーをイメージと言っても難しいと思う。いろいろな選手に当てはめていく作業を数多くやっていけば、引き出しも増える。ドヘニーの1発、タイミング、クセは少し意識しながらも、練習パートナーに対して自分が動ききれるのか。ここからそういう作業になっていく。それができれば試合でも動ききれるし、対応していけると思う」
――8ラウンドは長めのスパーリングになるが、何度かやっているのか。
「先週の木曜日も8ラウンドをやっている。今週、来週はラウンド数を重ねて8月中旬以降、微調整になる。体力勝負ではなく、ラウンド数を少なくして自分のやりたいこと、細かいところを調整していくつもり」
――ドヘニーの試合動画は。
「最近の日本でやった3試合のうち、東京ドームの試合だけはみていない。ラミド戦、中嶋戦はみたが、ラミド戦はすぐに終わっている。確かラミドがサウスポースタイルで戦っていたし、中嶋もサウスポーなので、あまりイメージがわかない。なので、みるのはもっと前のグッドマン戦などですね。ただ何となくドヘニーのボクシング自体は分かっているので、あとは自分がどう戦うかだと思う」
――現時点の心身は。
「東京ドームが終わってこのまま高いモチベーションのまま継続できている」