Infoseek 楽天

スケボー堀米雄斗「みんなの応援が最後に乗れたカギだった」 大逆転の五輪連覇を呼んだ最終トリック

スポニチアネックス 2024年7月30日 2時5分

 ◇パリ五輪第4日 スケートボード(2024年7月29日 コンコルド広場)

 雨のため27日の予定から29日に延期となった男子ストリートが行われ、堀米雄斗(25=三井住友DSアセットマネジメント)が21年東京五輪に続いて連覇を飾った。

  堀米は予選は3組で滑り、270・18点をマークして全体4位で通過。「決勝で自分の限界を超えたい」と静かに闘志を高めて運命の決勝に臨んだ。

 決勝ではラン1本目で89.90点を出し、ランを終えて全体4位、ラントップのヒューストン(米国)の93.37点まで3.47点差でベストトリックへ。その1本目で94.16点の高得点を出し、上位と差をつめた。しかし、2回目から4回目まで失敗し、得点を残せなかった。最後の1本。96.98点がトップに並ぶには必要な中で97.08点をマーク。281.14点で、ジャガー・イートン(米国)の281.04点を0.1点上回り、大逆転で連覇を手にした。

 表彰式で、堀米は右手を突き上げて表彰台の中心に立った。金メダルを手にし「ほんとにここまで来るのに、あきらめかけたこともあった。その理由はオリンピックの予選が…行けるかどうかもわからない状態。最後の予選で1位をとらなきゃいけなくて、1位とってもいけない可能性もあった。その中で中国の大会があってあきらめかけてたんですけど。中国の大会終わって、まだ可能性があるっていうことを聞いて、少しの可能性、1%くらいでしたけど、最後まで信じて、このオリンピックでもやってこれて。最後に実ってすごくうれしい」と率直な思いを吐露した。

 大逆転の最後のトリックについては「イヤホンつけてたけど、音楽もかけないで。出来る限り、集中できるようにして。今までやってきたこと、練習してきたことを。自分だけじゃないから、滑ってるのは。サポートしてくれてる家族、友達、ファンの応援が、最後に乗れた鍵になったのかなと思っています」と話した。

 逆転の堀米との問いには「逆転は狙ってないんですけどね。できれば、早めに乗って、優勝決めたいんですけど。でも逆転できてうれしいです」と話した。

この記事の関連ニュース