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【サッカー女子】ドローン騒動のカナダ 勝ち点はく奪に異議申し立て 処分減なら日本の決勝T進出へ影響も

スポニチアネックス 2024年7月30日 3時31分

 パリ五輪で連覇を目指すサッカー女子のカナダ代表は29日、ドローンを飛ばして対戦相手の練習を偵察し勝ち点6をはく奪された処分に対し、異議申し立てをしたと英BBC放送が報じた。

 1次リーグA組のカナダは、初戦の相手であるニュージーランドがフランス東部サンテティエンヌで行っていた練習を、スタッフが飛ばしたドローンで無断撮影しようとした。こうした偵察は19、22日の2度に及んでいたとされ、ニュージーランド側が22日に通報。国際サッカー連盟(FIFA)が調査を開始し、カナダサッカー協会に対し20万スイスフラン(約3500万円)の罰金を科した。さらに代表チームは今大会の勝ち点6をはく奪され、プリーストマン監督らスタッフ3人は1年間の資格停止処分を受けることになった。

 そしてこの日、英BBCは「カナダがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に対し、勝ち点減の処分に異議申し立てをした」と報道。カナダサッカー協会は五輪1次リーグでの勝ち点ー6の処分撤回、もしくは軽減を求めているという。控訴の理由については“処分の不均衡”に基づいているとし「ポイント減点は選手らが関与していない行為に対して不当に処罰するものであり、ニュージーランドとの試合の公平性を回復するどころではない」と主張。プリーストマン監督らへの処分に対しては控訴していないと説明した。

 現在1次リーグでは開催国フランスを撃破するなど、開幕2連勝を飾るも処分を受けた影響で勝ち点0。それでも31日の第3戦でコロンビアに勝利すれば決勝トーナメント進出が決まる状況となっている。だが、仮に勝ち点ー6の処分が全て撤回された場合は、一転して第3戦前に突破決定へ。あるいは減点処分が軽減されるだけでも大きな後押しとなる。

 サッカー女子は男子の1次リーグとは違い各組3位の上位2チームも決勝トーナメントに進めるため、この控訴の結果が“3位争い”する他のB組、C組にも影響を与える可能性も。また、同メディアはスポーツ仲裁裁判所が下す最終決定について「31日午前11時(日本時間午後7時)頃に結論が出ると予想される」と報道。果たしてどのような決定が下るのか、勝ち点3で突破の決まっていない女子日本代表「なでしこジャパン」にとっても気になるところだ。

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