Infoseek 楽天

スケボー白井空良「医者にも止められてる状況」 強行出場で笑顔の4位「一番大事にしていた舞台」

スポニチアネックス 2024年7月30日 2時3分

 ◇パリ五輪第4日 スケートボード(2024年7月29日 コンコルド広場)

 雨のため27日の予定から29日に延期となった男子ストリートが行われ、白井空良(22=ムラサキスポーツ)は4位だった。

 予選2組で滑った白井は270・42点で全体3位。決勝ではランの1本目で予選を上回る90・11点をマークして3位でトリックへ。1本目に93・80点を記録。2、3本目は失敗したものの、4本目に94・21点をマークして合計278・12点。4本目を終えた時点でメダル圏内の3位に入った。

 メダルが見えた矢先に立ちはだかったのは王者だった。連覇を狙う堀米雄斗がラスト5本目に97・08点の異次元な得点で合計281・14点となり、一気にトップに躍り出た。これにより、白井は4位に転落。

 メダル圏内に望みをつなぐには5本目で95・06点以上が必要だったが、失敗に終わり4位だった。まさかの結末に「悔しい」と口にした白井だったが、その表情は笑顔だった。

 笑顔には理由があった。「最後の大会が終わって体調崩して」と、7月に入って頭痛や吐き気のため1週間ほど入院。20日に退院し「2週間ほぼスケボーしてない状況で、この舞台にきた」と調整不足は否めなかった。

 それでも「本当に無理だなって状態で、でも自分がやりたいことはできた」と悔いはなかった。「医者にも止められてる状況だった」とドクターストップをかけられたが強行出場した理由は「それでも自分が一番大事にしていた舞台。それでも行きたいって言ってきた」と憧れの舞台への思いは誰よりも強かった。

この記事の関連ニュース