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スケボー堀米雄斗 大逆転五輪連覇に「長かった 東京五輪の金メダルより重く感じる」

スポニチアネックス 2024年7月30日 4時10分

 ◇パリ五輪第4日 スケートボード(2024年7月29日 コンコルド広場)

 男子ストリートは、堀米雄斗(25=三井住友DSアセットマネジメント)が21年東京五輪に続いて連覇を飾った。

【堀米と一問一答】

 ――金メダルの感想

 もう本当に、ここまで来るのに長かったし、地獄のような3年間だったし、東京五輪の金メダルより重く感じています。その理由が、五輪にも行けるかどうか分からない状況で。1カ月前までは…というか中国の大会で予選落ちして、五輪に行くことも諦めていて。でも、大会が終わって、まだチャンスがあるっていうことを聞いて。チャンスがあるならと思って、1%の可能性ではあったけど、その1%の可能性を信じて、今日最後の最後まで信じ切れたと思います。それがカギになたっと思うし、滑りきるまでに体もメンタルもすごくキツい状況で。サポートしてくれた家族、仲間、ファンのみんなのおかげで最後まで滑り切れたと思います。

 ――地獄のような3年間、1%の可能性を乗り切れてきた一番の要因は?

 最後まで自分を信じ切ることができたことと、信じ切るにあたって、家族や仲間、ファン、コーチとか。ケアしてくれている人。ギリギリまで今日もサポートしてくれていて。スケートボードはケガが多いスポーツなので、もう本当に限界の中で滑っているので。みんなのおかげで滑りきることができました。

 ――5本目のベストトリックを迎えるときの心境は?

 5本目は…。最初はラインが終わってキツい状況ではあったけど、まずはメダルを狙っていたけど、1本目が決まって、そこまでは良い得点で、まずはメダルを確定させたいと思って狙ってはいたけど。1本目が終わってみんなどんどん技に乗っていって高得点を出していて、これはもうメダルを狙うというより、自分のできる限りの、限界のトリックを出さないと勝てないなと思って。1位を獲れるか分かんなかったけど、もう悔いは残したくなかったから、そこで2本目からメダルというよりトリックに集中して。最後まで決まらなかったけど、今までやってきたことを思い出しながら。隙間の練習でもギリギリま合わせて、イメージして。それが乗れたカギになったのかなと思います。

 ――乗れたら、逆転できると思っていた?

 メダルはいけると思っていたけど、1位を獲れるとは思っていなかったです。

 ――五輪の重みを知ってから挑んだ今回の五輪。どういう大会になった?

 東京が終わって、金メダルを獲って、自分でも訳が分からないぐらい、すごく悩んだ時期もあった。メンタル的にも、体的にも、なんかどんどん壊れていったりして、なんか本当にキツかったから。一個ずつ、体の痛いところから強化していって、まずはちゃんとスケートボードをできるようにしようとか、できるようになってから、次の大会で自分の思い通りにいってもスコアが出なかったりとか。本当にkちう3年間だったけど、最後の最後まで脳みそを振り絞って、どうしたら勝てるかみたいなのをずっと考えながらイメージして、今日ここまで来ました。

 ――ここまでハイレベルな戦いはあったのか?

 今のスケートレベルは東京の時よりも2倍以上、上がっていると思うし、自分も五輪に行けるか分からない状況で、最後の五輪予選で1位を獲ってもいけるかどうか分からない状況だったから。本当にわずかな1%の可能性を信じてきたし、今日最後までその1%を信じてこれたことがうれしいです。

 ――地獄の日々。その日々を乗り越えたことは、今回の自分をどう助けてくれた?

 サポートしてくれている家族や仲間、ファン、みんなのおかげがあって今日最後まで滑ることができたので。その支えは不可欠だったし、本当に体もすごく限界だった。延期にもあって、これに合わせるのもみんなキツかったと思う。

 ――最後、技を決めたときはどんな思いだった?

 もう最後乗った瞬間は、もう本当に凄くうれしかったし、点数っていうよりは、最後まで自分を信じ切れたこと。悔いを残さないように滑り切れたことがうれしかったです。

 ――それまで練習で何度も地面に叩きつけられていた

 本当に、乗りに行っても乗りに行っても、すごく惜しくて。どうすれば乗れるんだろうという感じだったけど。今までの練習、それと隙間の時間でできる限り合わせて、乗れることをイメージしていたので。今までやってきたこととか、支えてくれたみんなの思いが、乗ったときに全部出たのかなと思います。

 ――五輪の金メダルの価値は意味は?

 五輪は、自分を変えてくれた大きなイベントではあるんですけど、スケートボードってやっぱりカルチャーの部分が深くて、そういう部分に自分は惚れたから。だから、ストリートしてる時もすごく楽しいし、スケボーのまず叩いている音やグラインドしている音。ストリートだけにある難しさとかもいっぱいあるので。そういうのを全部含めて好きだから、五輪は大事で自分にとって

 ――連覇して、スケーターの可能性が広がった。これからどんなスケーターになっていきたいか?

 もう終わりがないなと思っています。一息つけるけど、先はまだまだあるというか。東京で勝って、一番感じたのは、終わりがないなということ。今は五輪の金メダルを掛けた瞬間に、その思いをすごく感じています。

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