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クドカン“異例”秋もドラマ脚本担当 「不適切にも」「季節のない街」「新宿野戦病院」3クール連続中

スポニチアネックス 2024年7月31日 14時39分

 テレビ朝日は29日、9月放送のスペシャルドラマ「終りに見た街」の詳細を発表した。俳優の大泉洋(51)が主演で、脚本は宮藤官九郎氏。1月期のTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」、4月期のテレビ東京ドラマ25「季節のない街」、現在放送中の7月期フジテレビ“水10”「新宿野戦病院」と3クール連続でドラマが続く中、“異例”ともいえるクドカンフィーバーが起きている。

 「終りに見た街」は、令和に暮らす主人公一家が戦時中の昭和19年6月にタイムスリップする物語。原作は1981年刊行の山田太一さんの同名小説で、宮藤氏が現代風に描く。同作は、終戦から約80年の時期で3回目となるテレビドラマ化。大泉が宮藤作品に出演するのは初となる。

 宮藤氏は、1月期の「不適切にもほどがある!」から現在放送中の「新宿野戦病院」まで3クール連続で連続ドラマの脚本を手掛けている。さらに「不適切にも…」で3月度ギャラクシー賞月間賞を受賞し、続く「季節のない街」も6月度ギャラクシー賞月間賞を受賞。2クール連続の月間賞受賞の“快挙”を達成し、「新宿野戦病院」が3クール連続の月間賞受賞(9月度)となるか、注目が集まっている。

 特に、昭和と令和のギャップなどを小ネタにして爆笑を誘った「不適切にも…」は、ギャラクシー賞に加え「第40回ATP賞テレビグランプリ」ドラマ部門最優秀賞、「第50回放送文化基金賞」など受賞ラッシュ。コメディタッチの物語の中で、「多様性」「働き方改革」「セクハラ」「既読スルー」「ルッキズム」「不倫」「分類」などの社会的なテーマをミュージカルシーンに昇華。コンプラ社会に押し付けがましくなく一石を投じる宮藤氏の意欲的な筆が冴え渡り、SNS上で大反響を呼んだ。

 「終りに見た街」は1982年に細川俊之、2005年には中井貴一主演でドラマ化され、今回が3度目となる。この名作を、宮藤氏はどのように描くのか。“令和版リバイバル”に注目が集まる。

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