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ラケット折られ苦境の世界1位・王楚欽 シングルス2回戦敗退も言い訳なし「彼が強かったからだ」

スポニチアネックス 2024年7月31日 17時47分

 ◇パリ五輪第6日 卓球(2024年7月31日 パリ南アリーナ)

 男子シングルスで世界ランク1位の王楚欽(中国)が世界26位・モーレゴード(スウェーデン)との2回戦に臨み2─4で散った。

 世界のトップランカーは、まさかのアクシデントに見舞われていた。前日(30日)の混合ダブルス決勝。孫穎莎と組んで北朝鮮ペアを下して金メダルを獲得したが、競技後、自身のラケットが折られていた。

 中国メディアなどによると、金メダルを獲得した中国の2人の写真を撮影しようと殺到したカメラマンによって折られたという。

 卓球選手にとって、ラケットは超重要アイテム。21年東京五輪で混合ダブルスを制した水谷隼氏は、自身のXで「プロの選手は1グラム単位で重さを指定して、自分の持ちやすいグリップに加工して、汗や湿気で弾みも変わってその都度調整して、馴染んできてやっと自信を持って信じれるようになる唯一無二のパートナーなのに」と解説する。

 その上で「同じくらいの実力の選手と、自分の物じゃないラケットで試合したら10000%勝てない」としていた。

 第1ゲームに続いて、第2ゲームも落とし、厳しい状況に陥った。第3ゲームは11―5、第4ゲームは11―7として2―2のタイに戻したが、第6ゲームを9―11で落として崖っ縁に追い込まれると、第6ゲームも6―11で押し切られた。

 王は「ラケットの影響で負けたわけではない。彼が強かったからだ」と話した。

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