◇パリ五輪第6日 柔道(2024年7月31日 シャンドマルス・アリーナ)
女子70キロ級の新添左季(28=自衛隊)が31日、初戦の2回戦でグルノザ・マトニヤゾワ(29=ウズベキスタン)にけさ固めで一本勝ちし、準々決勝進出を決めた。
新添は今年3月のGSタシケント大会準決勝でマトニヤゾワに敗れていた。その敗戦を機に「利く技、利かない技」を選別し、「利く技」を徹底的に練習。五輪前最後の実戦だった4月のアジア選手権ではオール一本勝ちし、順調な仕上がりを示していた。
天理高時代は「五輪に出られると想像もしていなかった」が、女子の名門・山梨学院大に進んでから才能が開花した。自衛隊入隊後も着実に力を付け、2度目の挑戦だった昨年の世界選手権で初優勝。阿部兄妹らとともに最速でパリ五輪代表に内定していた。
◇新添 左季(にいぞえ・さき)1996年(平8)7月4日生まれ、奈良県橿原市出身の28歳。6歳で柔道を始める。天理中―天理高―山梨学院大―自衛隊。女子70キロ級で世界選手権は22年タシケント大会3位、23年ドーハ大会優勝。1メートル70、左組みで得意技は内股。