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渡辺明九段「なんでいつもこうなっちゃうのかな」 藤井王位相手に初の連勝ならず シリーズ1勝2敗に

スポニチアネックス 2024年7月31日 19時19分

 将棋の第65期王位戦第3局は31日、徳島市の料亭「渭水苑」で2日目が指され、後手の挑戦者・渡辺明九段(40)が先手の藤井聡太王位(22)=王将など7冠=に111手で敗れた。シリーズ成績は1勝2敗。渡辺は初の王位が懸かる。藤井は1日の棋聖戦第3局で「永世棋聖」の資格を手にしたのに続く、2つ目の永世称号獲得を目指す。第4局は8月19、20日に佐賀県唐津市の「洋々閣」で行われる。

 藤井相手に初の連勝はならなかった。ここまでの対戦成績は渡辺の5勝21敗。過去5度のタイトル戦でも5戦全敗と圧倒されており、連勝は一度もない。

 1日目の戦型は角換わり。渡辺の仕掛けに、藤井が過去最長となる3時間10分の大長考を見せる場面もあった。対局後の大盤解説場で、渡辺は「終盤、なんでいつもこうなっちゃうのかなって感じになっちゃった」とこぼし、「藤井さんの終盤はすごい手がいっぱい出てくる」と藤井を賞賛した。

 次局に向けては「近くなったら作戦を練って臨みたい」と必死に切り替えていた。

 6、7日に愛知県名古屋市で行われた開幕局は千日手指し直しの末、藤井が終盤の大逆転で先勝。17、18日に行われた第2局では渡辺が2023年5月の名人戦第3局以来、431日ぶりの勝利を挙げていた。

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