Infoseek 楽天

70キロ級・新添左季が準々決勝で敗れる…昨季世界女王まさか 敗者復活戦へ 同階級日本3連覇ならず

スポニチアネックス 2024年7月31日 19時28分

 ◇パリ五輪第6日 柔道(2024年7月31日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子70キロ級の新添左季(28=自衛隊)は31日、準々決勝で21年東京五輪銅メダリストのサンネ・ファンデイケ(29=オランダ)に敗れ、敗者復活戦に回った。

 開始2分だった。得意の内股を狙い攻め続ける新添は、一瞬の隙を突かれ体落としで技ありを奪われた。その後も内股を警戒する相手に攻めあぐね、無念のタイムアップ。ファンデイケがスタンドに向け歓喜のガッツポーズを見せる中、新添は天を仰いだ。初戦から緊張した様子を見せていた昨季世界女王は、力を出し切る前に敗れた。畳を下りた後、悔しそうな表情を見せた新添。16年リオ五輪の田知本遥、21年東京五輪の新井千鶴に続くこの階級の日本勢3連覇はなくなったが、戦いはまだ終わっていない。意地の銅メダルへ、気持ちを切り替える。

 初戦の2回戦では試合途中に左手甲から出血しながらもグルノザ・マトニヤゾワ(29=ウズベキスタン)にけさ固めで一本勝ち。今年3月のGSタシケント大会準決勝で敗れた相手に雪辱した。

 新添は今年3月のGSタシケント大会準決勝でマトニヤゾワに敗れていた。その敗戦を機に「利く技、利かない技」を選別し、「利く技」を徹底的に練習。五輪前最後の実戦だった4月のアジア選手権ではオール一本勝ちし、順調な仕上がりを示していた。

 天理高時代は「五輪に出られると想像もしていなかった」が、女子の名門・山梨学院大に進んでから才能が開花した。自衛隊入隊後も着実に力を付け、2度目の挑戦だった昨年の世界選手権で初優勝。阿部兄妹らとともに最速でパリ五輪代表に内定していた。

 ◇新添 左季(にいぞえ・さき)1996年(平8)7月4日生まれ、奈良県橿原市出身の28歳。6歳で柔道を始める。天理中―天理高―山梨学院大―自衛隊。女子70キロ級で世界選手権は22年タシケント大会3位、23年ドーハ大会優勝。1メートル70、左組みで得意技は内股。

この記事の関連ニュース