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水質問題で一日遅れのトライアスロン男子 小田倉「もしかしたら体調崩すかも…」翌日は想定外だった

スポニチアネックス 2024年7月31日 21時11分

 ◇パリ五輪第6日 トライアスロン(2024年7月31日 アレクサンドル3世橋)

 トライアスロンは31日に男女が実施され、男子はニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本)が1時間45分2秒で15位、小田倉真(三井住友海上)は1時間50分15秒で41位だった。東京五輪2位のアレックス・イー(英国)が1時間43分33秒で制した。

 セーヌ川の水質が問題となっているトライアスロンは水質基準をクリアし、午前8時(日本時間午後3時)から女子が行われた。26、27日の降雨によりスイム会場となっている川の水質が悪化。28、29日の公式練習が中止され、30日に予定されていた男子は延期となっていた。

 レースを終えた小田倉は「スピードレースになると去年から感じていた。精いっぱいの準備をしていたが、世界のレベルについていけなかった。悔しい」と振り返った。スイムに関しては「行きは流れに乗って、帰りは流れに逆らって。行きでなかなか前にいけなくて。帰りも岸側の流れの少ないところをと思っていたが…」と説明した。

 男子のレースが一日延期となり、「欲を言えば試泳はしたかった」と小田倉。事前のブリーフィングでは30日が中止の場合、8月2日の予備日に変更と伝わっていたそうで「昨日、31日となっていた。”それは一言も聞いてないぞ”と動揺しました。まさか次の日になるとは思っていなかった」と明かした。もっとも、「イレギュラーなことはこの3年間、コロナもあって大会が中止になったりするのはたくさん経験してきた。対応能力は身についていた。冷静になれる時間はできた。動揺はしたが、メンタルが崩れたりはなかった」とコロナ禍での経験が生きたという。

 水質に関しては「いつも汚いところで泳いでいるので全然気にならない」と話す一方、「もしかしたらこの後体調を崩すかもしれないので、薬とか。そこは頭に入れておきたい。ドーピング大丈夫な薬を持って来ている。必要ならのみたい。においは全然気にならなかった」とジョークを交えて語った。「3年前を振り返ると、ここに自分が立っていることはまったく想像がつかなかった。復帰して挑戦した。世界のレベルは上がっていた。東京前に比べると思うように進めなかった自分がいたが、どう向き合うか。精神的なところやアスリートとして成長できたと思います」と締めくくった。

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