◇セ・リーグ 巨人6―9阪神(2024年7月31日 甲子園)
31日に行われた阪神―巨人17回戦で甲子園のスタンドが騒然とするシーンがあった。
阪神が8―4と4点リードで迎えた7回裏だった。
この回から巨人のマウンドは3番手の2020年ドラフト1位右腕・平内。島田、近本の連打などで2死二、三塁となり、打席に3番を打つ2022年ドラフト1位入団の森下が入った。
両者は前日30日の一戦でも8回に対戦しており、先頭・森下が平内の代わりバナの初球、真ん中付近へ入った154キロ直球を捉えて左中間スタンドへ叩き込んでおり、2日連続の対決となった。
すると、平内が投じた初球153キロ直球が森下の顔面付近を襲い、瞬時にのけぞった森下は転倒。2学年上にあたるマウンドの平内を鬼の形相でにらみつけた。
そして、次の2球も同じく顔面付近への直球。森下は再びマウンドをにらみつけた。
結局、2ボール1ストライクからの4球目、低めスプリットを森下が打ち返して遊撃への適時内野安打となり、勝負は森下に軍配。森下は一塁ベースに到達すると大声で吠え、感情を爆発させていた。
甲子園のスタンドは初球、2球目と虎党の怒号で騒然。だが、森下の適時打で歓声に変わっていた。