Infoseek 楽天

蝶花楼桃花 31日連続の独演会を完走 「金メダル欲しいです」 柔道・阿部詩から刺激

スポニチアネックス 2024年8月1日 5時1分

 東京・池袋演芸場で31日連続の独演会「桃花三十一夜~ももか さんじゅういちや~」に挑んだ落語家の蝶花楼桃花(43)が7月31日、千秋楽の高座を前に都内で会見した。

 三代目桂米朝師の十八番で、息子の五代目桂米團治(65)に稽古をつけてもらったという約90分の大作「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」などネタ下ろしの31演目に加え、連日異なる既存の持ちネタを合わせて計62席にチャレンジした一大企画。

 昨年の年末に池袋演芸場に話を持ち込み、今年4月に会見を開いて発表。「自分に負荷をかけなければの思いもあって」と挑んだ独演会だが、「“あっという間”感というか、意外と元気です。特に願掛けはしてませんが、ストレスをためないように好きなものを食べてました。終わると午後11時くらいになりますが、それから家系ラーメンを食べに行ったり。あとは良く寝ること。6~7時間は睡眠を確保して体調管理。お菓子もばくばく食べましたが、太らないんです。脳みそを働かせれば太らないんですかね」と新しい発見もあったようだ。

 正直プレッシャーもあったというが、「先輩たちから“がんばれ”と声をかけていただいたり。私の会はおじさまが9割くらいと多いのですが、年齢層の違うお客様がたくさん来られてうれしかった。カップルや若い女性も多かったです。お手紙もいただき、励まされました」としみじみ語る。

 師匠の春風亭小朝(69)は1990年10月に銀座博品館劇場で30日間連続の独演会を成功させているが、寄席では誰もやったことのない1カ月連日公演。開催中のパリ五輪に絡めて「金メダル欲しいです」と笑顔ものぞかせた。柔道女子52キロ級2回戦で敗れて号泣した阿部詩(24)にも言及し「感動しました。そして私、こんなに泣けるほど努力できてるかな?」と自問自答したこと明かした。

 開催中にはbayfmの番組内の企画で落語を教えている“弟子”の関根勤(70)や、番組で親交が出来たNHKの浅田春奈アナウンサー(28)ら著名人も来場。7月30日には「通りかかったから…」と小朝師もサプライズで楽屋を訪れたという。

 桃花は「真打になって2年。“やりたいことは全部やる”という気持ちで詰め込んだ2年間でした。これからはゆっくり向き合う時間、ひとつの噺をじっくり煮詰めることも大事になっていくと思います。今後もいろいろんなことに取り組んでいきます」と抱負を口にした。ちなみに千秋楽の高座には小朝師の得意ネタ「試し酒」をかけ、31日間の独演会を締めくくった。

この記事の関連ニュース