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新添左季「誰か怒ってください」悔し涙の個人メダルなし終戦…初五輪は「異様な空気感…頭が真っ白で」

スポニチアネックス 2024年8月1日 0時24分

 ◇パリ五輪第6日 柔道(2024年7月31日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子70キロ級の新添左季(28=自衛隊)は31日、敗者復活戦でアイ・ツノダロウスタント(22=スペイン)に敗れ、初出場の五輪の舞台は個人の戦いではメダルなしで終わった。

 準々決勝で一瞬の隙を突かれ敗れた新添が、気持ちを切り替え挑んだ舞台でも力を出せなかった。両者決め手なく延長戦へ。しかし、先に仕掛けてくる相手にうまく対応できず無念の指導3つ目が示され、新添のパリ五輪での個人の戦いは終わった。

 畳を下りると涙がこぼれた。自分の力を出し切れなかった。新添は「内定から1年と少し、金メダルを目指して頑張っていたので、結果は情けないし申し訳ない。もっといろいろとできたと思うし、克服したかった課題を克服したはずだったが、出せずに終わって悔しい」。後悔の言葉と謝罪の言葉があふれた

 初五輪を振り返り「相手が強かった。異様な空気感の試合だったので…。立てていた作戦をいつもなら出せるが、今日は頭が真っ白で、(準々決勝、敗者復活戦は)気づいたら指導2だった。もっといろいろ準備してきたのに…。コンディションは良好だった。内股で投げたい気持ちが出過ぎて、凄く読まれてしまった。誰か怒ってください。いいところがゼロというくらいの試合内容だった」と自身への厳しい言葉が続いた。

 それでも、まだ戦いは残っている。「混合団体は全勝して、迷惑を掛けないように金メダルを獲りたい」。新添は必死に前を向いた。

 ◇新添 左季(にいぞえ・さき)1996年(平8)7月4日生まれ、奈良県橿原市出身の28歳。6歳で柔道を始める。天理中―天理高―山梨学院大―自衛隊。女子70キロ級で世界選手権は22年タシケント大会3位、23年ドーハ大会優勝。1メートル70、左組みで得意技は内股。

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