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ワタガシが日本勢初の2大会連続メダルに王手 準決勝でも勝って東野の28歳誕生日を祝う

スポニチアネックス 2024年8月1日 7時11分

 ◇パリ五輪第6日 バドミントン(2024年7月31日 ポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ)

 バドミントン混合ダブルスの準々決勝が行われ、東京五輪銅メダルペアの渡辺勇大・東野有紗組(BIPROGY)が、デチャポン・プアバラヌクロ、サプシリー・タエラッタナチャイ組(タイ)に23―21、21―14でストレート勝ちし、準決勝進出を決めた。バドミントンでは日本勢初の2大会連続メダルに王手を掛けた。

 渡辺は「まだ、あともう一個、もう一個と僕らの中では思っているので、もちろん嬉しいですけど、明日の準備をすぐに切り替えてやりたいなと思います」と早くも準決勝に目を向けた。

 第1ゲームは序盤からリードを奪われる苦しい展開。2―11と一方的な中でインターバルとなったが、その後は硬軟織り交ぜた攻めで猛追し、19―19と最終盤で追いついた。先にゲームポイントを奪われる展開をしのぎ、23―21で先取した。実はこの第1ゲームは向かい風になっていたため、相手の強打が伸びて、自分たちのシャトルは押し戻されていた。そのため、相手にスマッシュを打たせないように、相手の前へ前へとシャトルを落としていく作戦に切り替えたという。東野は「勇大君が“前勝負”って言ってくれたので、自分が自信を持って前でプレーすることができたと思っています」と振り返った。

 これで流れをつかみ、第2ゲームは序盤から得点を重ねて圧倒した。渡辺は「2ゲーム目は逆にこっちが飛ぶ側(追い風)だったので、ちょっと押したりとか、思ったようなゲームができたかなと思います」と満足そうに話した。

 1次リーグはデンマークペアが棄権したため3チームで争った。ワタガシは、初戦で台湾ペアに2―0で快勝し8強進出を決め、2戦目は香港ペアに2―1と苦戦しながら2連勝を飾った。

 東京五輪では準決勝で中国ペアに1―2で逆転負け。3位決定戦で香港ペアに2―0で快勝した。この大会で日本勢唯一のメダルだったが、二人にとっては悔しい結果だった。それだけに東野は「3年前もここで負けておいるので本当にリベンジの気持ちで自分たちのプレーができるように頑張っていきたいです」と必勝を誓った。渡辺も「まだ相手が決まってないですけど、自分たちが最高のパフォーマンスをするためにここに来たので、本当にチャンスあると思うし、2人で話し合って最後まで楽しくゲームしたいなと思っています」とこちらも気合いを入れ直した。

 21年に世界選手権で準優勝。22年には権威のある全英オープンで2連覇を達成し、世界選手権でも2年連続準優勝。同年に世界ランク1位に上り詰めた。しかも、準決勝が行われる8月1日は東野の28歳の誕生日でもある。「(誕生日は)さっき言われて、あっ!そうだ!って思った。明日(1日)は誕生日祝いができるように頑張りたいです」と東野。2度目の五輪となるパリで金メダル獲得に挑む。

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