女優今田美桜（27）が主演する2025年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」の追加出演者6人が1日、同局のドラマ公式X（旧ツイッター）で発表された。
同作は、国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家やなせたかしさんと妻・小松暢さんがモデルの物語。戦争を生き抜き波瀾（はらん）万丈の人生を送ったやなせさんと、支えた妻の愛と勇気を描く。脚本は中園ミホ氏が手掛けるオリジナルストーリー。ヒロイン・のぶを今田美桜、のぶの夫、柳井嵩（やない・たかし）役を北村匠海が演じる。
嵩の母・柳井登美子演じるのは、松嶋菜々子。二宮和也と夫婦役となる。嵩が幼い頃に夫を亡くす。奔放な振る舞いで、嵩を翻ろうする…という役どころだ。
嵩の伯母・柳井千代子役を戸田菜穂。竹野内豊と夫婦を演じる。厳しさと優しさを持ち合わせた女性で、おいっ子の嵩とその弟・千尋（中沢元紀）を預かることになる。
注目なのは、松嶋も戸田も過去作のヒロインを演じて人気を博したこと。
松嶋は約2000人が参加したオーディションを勝ち抜き、1996年前期の「ひまわり」のヒロインに抜てきされ、人気女優の階段を駆け上がった。2019年前期の「なつぞら」で23年ぶりの朝ドラ出演をしている。今回が3作目となる。
戸田は93年前期「ええにょぼ」でヒロインを務め、19年前期「なつぞら」にも登場。3作目の朝ドラ出演となる。
“元ヒロイン”が2人も出演することになり、視聴者からは「豪華！」「すごい顔ぶれ。早く見たい！！」と期待の声が上がった。
▽松嶋菜々子コメント
やなせたかしさんをモデルにした柳井嵩のお母さん役をやらせていただきます。夫を早く亡くし、子供２人を親類に預けて離れて暮らした期間があるとうかがいました。家族の在り方が作品にも反映されていて、やなせさんの思いが詰まった『アンパンマン』という物語に大きな影響を与えたお一人だと思います。やなせさんの家族愛や人生観をより深く理解しながら大切に演じたいと思っています。
▽戸田菜穂コメント
出演が決まったとき、とてもとてもとてもうれしかったです！
私は18歳で連続テレビ小説「ええにょぼ」のヒロインを演じさせていただきました。いつの日かお母さんとして帰ってきたいなあと夢見ていました。私の役は育ての母ですが、やなせたかしさんの心の襞(ひだ)を育んだ女性です。そのことを心して、感性豊かな女性を演じたいと気の引き締まる思いでおります。頼もしい監督と、素晴らしい共演者、スタッフの皆様と心ふるえる優しさに溢れる作品になるよう、全力で取り組む気持ちです。