Infoseek 楽天

藤井王将 知られざる? 健康管理法明かす 関西囲碁将棋記者クラブ賞授賞式で藤本五段とエール交換

スポニチアネックス 2024年8月1日 16時19分

 将棋の藤井聡太王将(22)=7冠=が1日、大阪・関西将棋会館で、第32回関西囲碁将棋記者クラブ賞の授賞式に出席した。4年連続4度目の受賞で、特別賞に輝いた藤本渚五段(19)も同席。昨年度、史上初の全8冠独占を果たした藤井に対し、藤本も51勝9敗で勝率・850。藤井の・852(46勝8敗)にわずかに及ばなかったが勝率1位賞を争い、新人賞と最多勝利賞を受賞した。また、囲碁からは井山裕太3冠(35)が4年連続16度目の受賞となった。

 藤井と藤本の対面は約1年前のネット対局以来。その後、年度末にかけて各部門で激しい首位争いを演じた。お互いの将棋への印象を「(藤本の対局は)注目して見ている。まずは自分の型を持っていて、中盤の複雑な形勢判断も的確」と藤井。藤本は「序盤は自分に全くないものをたくさん持っている。自分が悪くなるのは中盤での失敗だが、藤井先生はそういうことがない」と指摘。近い将来、タイトル戦での激突が有力視される両者がエールを交わし合った。

 「振り返ると昨年度は実力以上の結果を残せた1年だった。今後も多くの方に楽しんでもらえる将棋を指していきたい」

 渡辺明九段(40)を挑戦者に迎える、徳島市での王位戦第3局から一夜明け。藤井は終盤の競り合いを制して2勝1敗とリードした疲れも見せず、昨年度を振り返った。

 愛知県瀬戸市出身の藤井は12年9月、6級で同会館での棋士養成機関・奨励会へ入会した。中学2年の16年10月、棋士を指す四段へ昇段するまで修行に励んだ同会館は連盟100周年を機に今秋、高槻市へ移転する。当時の思い出として奨励会での対局は4、5階を使用し、昇級昇段すれば御上段の間がある5階で指せる。「御上段に雰囲気がとてもあって、(プロへの)気持ちが決まったことを覚えている」。この日100周年を迎えた甲子園球場では12月8日、羽生善治九段(53)との記念対局が予定される。「縁を感じるし、甲子園で対局する特別な機会を頂いて、楽しみにしている」と初訪問へ思いをはせた。

 先月獲得した永世棋聖に次ぐ2つ目の永世称号、連続5期による永世王位獲得へあと2勝とした藤井は第4局を19、20日、佐賀県唐津市の「洋々閣」で予定する。9月4日からは王座戦も開幕。その備えとして今冬、3連覇した第73期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の記念品フィットネスバイクで体調管理に取り組むと明かし、「汗をかくと運動した気分になる。今のところいいペースで続けられている」。体力面に自信がつけば将来的なスポーツクラブ入会も検討したいと明かした。

この記事の関連ニュース