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岡慎之助の大接戦金 池谷幸雄がポイント解説「東京五輪以降、着地が厳しく…取りこぼさず決めた」

スポニチアネックス 2024年8月1日 17時44分

 元体操日本代表の五輪メダリストでタレントの池谷幸雄(53)が1日、テレビ朝日系「スーパーJチャンネル」(後3・50)に生出演し、パリ五輪の体操男子個人総合で金メダルを獲得した岡慎之助(20=徳洲会)について解説した。

 団体から好調をキープしていた岡は、トップで迎えた最終種目の鉄棒もミスなくフィニッシュ。86・832点で、強豪の中国勢らを退けた。22年の右膝全十字靱帯(じんたい)断裂という大ケガを乗り越えてたどり着いた、世界の頂点だった。

 そんな岡の好調ぶりを、池谷も指摘していた。「岡選手がメダルを取るかも」「競技しながら実力が上がっている」。以前に同番組で話していた通りで、「やりましたよ、やりましたよ。言ってたでしょう?やっぱり波に乗ってたんですよね。予選から決勝からすごかったので、そのまま行ってくれた」と、興奮気味に振り返った。

 銀メダルの張博恒(中国)との差は、わずか0・233差だった。接戦を制したポイントは、着地にあったという。岡はどの種目も転倒したり、大きくバランスが崩れることはなかった。池谷氏は「東京五輪以降、着地が止まっても減点というのが生まれている。めちゃくちゃ厳しくなった。止まったからOKじゃなくて、足が肩幅より開いて止まったら0・3減点」と、着地に対する審判の見方が厳しくなったと指摘。「その着地を取りこぼさないで決めてきた、岡選手の勝利というのがすごく大きい」と称賛した。

 予選2位で臨んだ決勝も追い風になったという。「自分の実力はどんなもんだろう?世界の大会に来て、どんな感じなのかとやってみたら、2位で予選残ったということで、ものすごく自信になったと思う。俺いいじゃん。やれるんじゃないか?と自信もついていたと思う」。団体総合の金メダルも言わずもがなで、「中国に勝てたというのもありますし、自分の試合は決勝で4種目でしたけど、すべてノーミスでいけたというのも自信につながっています」と分析した。

 岡の金メダルで、日本勢は五輪の同種目で4連覇。12年ロンドン、16年リオデジャネイロを制した内村航平、21年東京の橋本大輝(セントラルスポーツ、当時順大)に続いた。池谷は「日本人というのは器用なんです。手先が器用」とし、「頭を使うので、いろんな新しい技を出して、(新技に)名前が付いていたりするじゃないですか?そういうのも考えて練習をしている」と解説。体形も「そこまで大きくないのも、体操に向いている」とした。また体操経験者の草の根指導も、日本勢の層の厚さを支えている要因だと話した。

 28年ロサンゼルス五輪では、橋本が26歳、岡はまだ24歳。池谷は「橋本選手も今回、調整できなくてうまくいかなかったけど、実力は岡選手を超えるものがある。橋本選手は26、岡選手は24で、ロスを迎えますから。ツートップでめちゃくちゃ最強のチームになるんじゃないかなと期待しています」と、体操ニッポンの黄金時代継続に期待を寄せた。

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