Infoseek 楽天

女子78キロ・高山莉加 準々決勝で敗れる 指導3つで反則負け…複雑な表情見せる 敗者復活戦へ

スポニチアネックス 2024年8月1日 19時9分

 ◇パリ五輪第7日 柔道(2024年8月1日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子78キロの高山莉加(29、三井住友海上)が1日、準々決勝で東京五輪銅メダル、21年と23年の世界選手権覇者の強敵ワーグナー(ドイツ)に敗戦。意地の銅メダル獲得へ敗者復活戦に回る。

 審判がビデオ判定を確認。長い検証後に3つ目の指導が高山にコールされ、3分26秒、無念の反則負けが決まった。序盤から気迫を前面に向かってくる相手に対して、少し消極的な戦いに見せてしまった高山は負けが決まり呆然。悔しそうな表情で審判のコールを聞いた。礼の前には審判から両手をそろえるように促される場面もあった。

 五輪前最後の実戦となった4月のアジア選手権(香港)で3試合を勝ち抜き優勝。「いったん休んで、体、技、心という順番で、ゼロからやっていきたい」と万全の状態で夢舞台に降り立った。パリ五輪代表では男女全14階級の代表で唯一、過去に一度も世界選手権出場がないまま、五輪代表に駆け上がった。金メダルは届かなかった。パリに来た証を残すためにも、必ず銅メダルを持ち帰る。

 ◇高山 莉加(たかやま・りか)1994年(平6)8月27日生まれ、宮崎県出身の29歳。鹿児島南高を経て13年4月から三井住友海上所属。3歳の時に財部柔心館道場で柔道を開始。高校時代は3年でインターハイを制覇。国際大会ではなかなか結果を残せなかったものの、昨年はグランドスラム・タシケント大会を制すなど表彰台に立ち続け、12月にパリ五輪代表に内定。今大会の柔道日本代表で唯一、世界選手権の出場経験がない。

この記事の関連ニュース