Infoseek 楽天

性別騒動の女子ボクサーに敗れたイタリア選手「正しいか正しくないかは…」 わずか46秒で棄権

スポニチアネックス 2024年8月1日 23時5分

 ◇パリ五輪第7日 ボクシング女子66キロ級(2024年8月1日)

 2回戦第3試合が行われ、イマネ・ケリフ(アルジェリア)とアンジェラ・カリニ(イタリア)が対戦。開始わずか46秒でカリニが棄権し、ケリフが勝利した。

 ケリフは性別適格性検査に合格しなかったため昨年の世界選手権で失格となった過去があり、パリ五輪への出場が賛否を呼んでいる。

 カリニとケリフは数回パンチを交わしただけで、カリニは立ち去って試合を放棄。棄権する直前にはパンチでずれたヘッドギアを締め直す場面もあった。カリニは判定が下された後、ケリフと握手せずリングにひざまづいて涙を見せた。

 AP通信によると、カリニは「最初のパンチの後、鼻に激痛が走ったため棄権した。やりたくなかったし、試合を終わらせることはできなかったからです」と語った。

 カリニはさらに、ケリフが試合に出場できるかどうかを決める資格はないが、彼女と戦うことには問題はないと述べた。「私は判断を下すためにここにいるわけではない」と語り、「それが正しいか正しくないかは、私が決めることではありません。私はただボクサーとして自分の仕事をしただけです。リングに上がり、戦ったのです。私は頭を高く上げて、最後の1キロを完走できなかったことに心を痛めながらも戦ったのです」とコメントした。

 ケリフは2度五輪に出場しており、東京五輪では何の異論も起きなかった。IOCは、2016年リオデジャネイロ五輪で適用された性別に関する規則に基づいてボクサーの出場資格を決定したとしている。

この記事の関連ニュース