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ウルフ・アロン「柔道人生の集大成にしたい大会だったので心残りはある」連覇夢散…メダルもなし終戦

スポニチアネックス 2024年8月1日 23時36分

 ◇パリ五輪第7日 柔道(2024年8月1日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子100キロ級のウルフ・アロン(28、パーク24)が1日、敗者復活戦でニコロズ・シェラザジシビリ(28=スペイン)に敗戦。メダルなしで終戦となった。ウルフが負けたことで、初日の永山から獲り続けてきた男子チームのメダル獲得が5日間でストップ。連覇を目指してたどり着いたパリの地で、結果を出すことはできなかった。

 連覇の夢は途絶えた。そして男子チームが初日から守ってきた連続メダル獲得も5日でストップした。4分間はウルフのペースだった。しかし、延長戦に入ると相手が積極的に技を先行。“ウルフタイム”での勝利を期待したが、6分27秒、内股で力尽きた。

 畳を下り「戦略的な部分でも技術的な部分でもまだまだやれる余地があった。最後の最後投げきって終わりたかったが、相手も対策していた」と冷静に試合を振り返っていたウルフだったが、3年間を振り返り「一度はやめようとした…柔道ではあったが、結果を残すことはできなかったが、この大舞台に戻ってくることができてよかった。たくさんの人が応援してくれているのも分かっていた。柔道人生の集大成にしたい大会だったので心残りはある」と何度も涙を拭った。

 ◇ウルフ・アロン 1996年(平8)2月25日生まれ、東京都出身の28歳。千葉・東海大浦安高、東海大を経て18年4月から了徳寺大。昨年4月からパーク24に所属。父が米国出身、母が日本人のハーフで、ミドルネームはフィリップ。6歳の時に講道館の春日クラブで開始。高校時代は2年の時に1学年上のベイカー茉秋とともに団体戦で3冠を達成。初出場だった17年世界選手権を制覇。19年には体重無差別で争う全日本選手権を制覇。21年東京五輪で金メダルを獲得し、史上8人目の3冠を達成。

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