体操男子で団体総合に続き、個人総合でも金メダルを獲得した岡慎之助の地元・岡山市もダブルの快挙に沸いた。
市内で開かれたパブリックビューイング（PV）には小学生時代の指導者や同級生ら約110人が集まり「しんちゃん」コールで岡の演技を後押し。2冠達成の瞬間、会場は大歓声に包まれた。岡を小学校2年の時から指導したおかやまジュニア体操スクールの三宅裕二代表（57）も応援。「ようやった。よう頑張った」と観客とハイタッチしながら喜びを分かち合った。
岡山県庁には団体金を祝う横断幕が掲げられているが、個人総合金の横断幕は製作が間に合わず、種目別決勝が行われる5日に掲出できるかも微妙な状況。地元の想定をも上回る岡の快進撃に同県の伊原木隆太知事は「県民に勇気と感動を与えていただいたことに感謝と敬意を表します」とコメントを発表。2022年北京五輪のフィギュアスケート団体で銀メダルを獲得したアイスダンスの小松原美里さんに続く県民栄誉賞の候補に挙がるのは確実な状況だ。
岡山市の大森雅夫市長も「団体での金メダル獲得の興奮が冷めない中、個人でつかんだ世界の頂点、素晴らしい快挙です」とコメント。こちらはゴルフの19年全英女子オープンで日本人2人目のメジャー制覇を達成した渋野日向子に続く市民スポーツ栄誉賞の表彰対象となりそうだ。
渋野の歴史的快挙を皮切りに、近年、スポーツ界ではドジャースの山本由伸や陸上女子中距離のドルーリー朱瑛里、プロボクシングWBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟ら岡山勢の躍進が話題を呼んでいる。