岡は右膝前十字じん帯断裂のリハビリ期間に、元サッカー日本代表・中沢佑二さんやプロ野球・元楽天の山崎武司さんらの著書や自己啓発本を読み、得られた学びをインスタグラムに投稿していた。
その中の一冊で、米国人牧師ジョン・C・マクスウェル氏の「“勝負強さ”を鍛える本」(三笠書房)を翻訳した明大文学部教授の斎藤孝氏が「素晴らしい快挙!」と祝福した。心の整え方が書かれているという同書の内容が生かされたのか、決勝の舞台でも大きなミスのない圧巻の演技を見せた岡に「精神のブレの少なさを感じた」と賛辞を贈った。
岡は同書から「失敗してしまった時の考え方や、それをどう成長の材料にするか」を学んだとつづっていた。リハビリ期間中に苦手としていたつり輪を強化。ケガさえも成長の糧とし、金メダルにつなげた。
斎藤氏は「ケガを克服するにあたって私が関わった本が役に立ったのであればうれしい」と喜び。種目別でのメダルにも期待し「ブレない心で演技してほしい」とエールを送った。(佐藤 昂気)