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阪神・佐藤輝 甲子園100歳の日に祝砲6号ソロ 「最高だった。球場もみんな」

スポニチアネックス 2024年8月2日 5時18分

 ◇セ・リーグ 阪神9―2巨人(2024年8月1日 甲子園)

 「甲子園100周年」の記念日に、お膝元・西宮市の出身である阪神・佐藤輝が聖地生誕を祝う“バースデーアーチ”を放った。8―2の8回1死、船迫から右翼ポール際へ高々と打ち上げた飛距離126メートルの6号ソロ。甲子園では4月21日中日戦以来の一発で、今季3度目の猛打賞をマーク。4戦連続マルチ安打で打率も・263と急上昇。1割台まで沈んだ4、5月がウソのように、規定打席到達者では近本を抜いてチームトップに躍り出た。

 「感触は良かったが、ちょっとポール際だったので、でも(フェアゾーンに)残ってくれて良かった。きょう打てて良かった」

 幾度となくスタンドインを阻まれた「風」はやんでいる。弾道、打球速度は文句なし。問題は着弾点。打席内で打球をのぞき込む仕草でフェアを祈り、地鳴りのような大歓声で確信――。「最高だった。球場もみんな」。今3連戦のさまざまな祝賀イベントの大トリを飾ったのは、主砲の鮮やかな花火だった。

 「試合前からセレモニーで凄く盛り上がっていた。こういう勝ち方ができて良かった」

 つなぎもお任せあれだ。5回2死から10戦連続安打となる右前打で、前川と木浪の連続適時打につなげた。6回も1死一塁から右前打。再び前川の適時打を呼び込んだ。「いい打撃だった。チームで2死から点を取れて、いいんじゃないかな」。自賛の2安打で波に乗り、第5打席の放物線へと直結させた。

 「甲子園は独特の雰囲気がある。(昨年9月14日に)優勝できたことが最高の思い出」

 ルーキーイヤーから甲子園で数え切れない叱咤(しった)激励を浴び、中軸として常に「勝敗」と向き合ってきた。25歳、戦いは続く。101年、102年…と絶え間なく時を刻むマンモスで、佐藤輝はあまたの放物線を描いていく。(八木 勇磨)

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