ラグビーの「KOBELCO CUP2024」第20回全国高等学校合同チーム大会と第14回全国高等学校女子合同チーム大会(特別協賛・KOBELCOグループ)が1日、長野県上田市の菅平高原で開幕し、各カテゴリーの予選リーグが行われた。部員不足の学校から有望選手を集めたU18は北信越が1勝1敗。東海は1勝1分けで予選Aグループ1位通過を決めた。
北陸に元気を届けるために戦う。初戦の相手は強豪の近畿。序盤から互角の戦いが続いたが、21―17で接戦をものにした。東海との2戦目は0―17で敗れたものの、決勝リーグにつながる価値ある一勝。U18北信越の主将・岡田琉空(金沢高3年)は「自分たちのやりたいことをやれて勝ち切れた」とうなずいた。
開会式では北信越の各カテゴリーの主将3人が選手宣誓を行った。岡田主将は元日に能登半島地震で被災。自宅は無事だったが、祖母の家は甚大な被害を受けた。地震の発生からこの日でちょうど7カ月。今もなお我慢の生活が続く地域がある中で「石川の励みになるようなプレーができるよう頑張っていきたい」と力を込めた。
<U17近畿>初戦は東北に48―0で大勝すると、2戦目も北信越に59―0と圧勝。昨年覇者の実力は今年も健在で王子拓也監督は「体を当てる部分で嫌がらずにいったことで流れを持ってこれた。よく頑張ってくれた」とねぎらった。Aグループ堂々の1位通過で、決勝リーグで見据えるのは大会連覇。大阪桐蔭2年で、今大会は近畿チームを束ねるCTB手崎颯志主将は「最後は全員で喜べるようにやっていきたい」と意気込んだ。