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【フェンシング】フルーレ団体が全種目通じて女子初メダル!アンカー上野優佳「長かったです」 パリ五輪

スポニチアネックス 2024年8月2日 6時39分

 ◇パリ五輪第7日 フェンシング女子フルーレ団体(2024年8月1日 グランパレ)

 悲願の初メダルだ!東晟良(共同カイテック)、上野優佳(エア・ウォーター)、宮脇花綸(三菱電機)、リザーブの菊池小巻(セガサミー)で臨んだ日本は、3位決定戦でカナダを33―32で下し、銅メダルを獲得した。フェンシングで日本女子のメダル獲得は初。今大会はエペ男子個人で加納虹輝(JAL)が金メダルを獲得しており、1大会の複数メダルも日本初の快挙となった。

 初戦で難敵ポーランドに45―30で快勝した日本は、準決勝ではイタリアに39―45と惜しくも敗戦。メダルを懸けたカナダとの3位決定戦では、宮脇に変わって左利きでリザーブの菊池を投入。14―13で迎えた第5ゲームで、上野が5点を奪い19―14と突き放した。32―29で迎えた最終ゲームは、再び上野が登場。相手の猛攻に遭い、残り49秒で1点差に迫られたが、何とかリードを保ち、歓喜の瞬間を迎えた。

 上野は「長かったです。みんなが信じてくれてたので、何とか1本勝負には持ち込まないように、しっかり逃げ切ろうと思う気持ちで戦いました」と安堵(あんど)。東は「願うしかないので、もうずっと願って。でも優佳ちゃんならやってくれると思い、信じて待ってました」と喜んだ。

 個人戦では東、上野、宮脇の3人が、そろって1回戦敗退。ショックを引きずりかねない状況だったが、団体戦までの間にフランス人のボアダン・フランク・コーチから「団体戦は2度目のチャンスなんだ」と伝えられ、気持ちの切り替えを図ったという。するとこの日は4人それぞれが実力を発揮。同コーチも「3試合とも彼女たちは力を出し切った。全部悔いがないようにやってくれたと思う」と称えた。

 07年の世界選手権女子フルーレ団体で、男女通じて日本初のメダルとなる銅メダルを獲得した当時のメンバーだった菅原智恵子コーチも、「凄い選手たちだなと思います」と話して感涙。五輪の実績では男子の遅れを取っていただけに、「私が世界選手権でメダルを獲り、その後は男子がなにくそって気持ちでやりました。今は逆。これで男子も獲ってくれると想います」と期待した。

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