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ボクシング女子 もう一人の性別騒動選手が心境 「皆さんのご心配とサポートに感謝」

スポニチアネックス 2024年8月2日 18時5分

 パリ五輪ボクシング女子57キロ級のリン・ユーチン(台湾)が2日、自身のインスタグラムのストーリーズを更新。性別騒動の中、試合に向けてコメントした。

 「皆さんのご心配とサポートに感謝します」とし、大会期間中はSNSを使わないためスタッフによる投稿と記載。「皆さんの応援はユーチンに伝わります。今夜はユーチンを応援する準備をしてください」と呼びかけた。

 1日(日本時間2日)に行われたボクシング女子66キロ級2回戦で、イマネ・ケリフ(アルジェリア)とアンジェラ・カリニ(イタリア)が対戦。開始わずか46秒でカリニが棄権し、ケリフが勝利した。ケリフは性別適格性検査に合格しなかったため昨年の世界選手権で失格となった過去があり、パリ五輪への出場が賛否を呼んでいる。リンも昨年世界選手権で性別適格性検査に不合格となっていたことが取り沙汰されている。

 関連して、東京五輪ボクシング女子フェザー級金メダリストで22年11月に引退した入江聖奈さんが自身のXで言及。「どこからが女性でどこからが男性なのか、早急に明確な線引きをする必要があるのはもちろんなんだけど、リンさんの鬼のような練習量を知ってる身としては、少し悲しい気持ちになる」と、当時最大のライバルだったリンに思いを馳せ、胸中をつづった。

 「それと、国際大会で活躍するような選手だと、ドーピング検査が義務付けられていて、尿の採取は係員の前で行っているから、身体的特徴は女性だと判明していると思うし、、」と記した。

 一方で「擁護している、とかではないです。年下の男の子にボコボコにされて悔しかった経験もあるし、一発逆転がほぼ無い女子ボクシングにしかない駆け引きがあると思っているし」「ただ、XY染色体があったとて身体的特徴に現れなかった場合とか、それがどれくらい運動能力に影響するのか、など専門家の意見がない状態で『男が女をボコボコにしている!』みたいな選手の尊厳を傷つけるような発言は嫌です」とつづった。

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