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史上初の父子金メダルへあと2勝!100キロ超級・斉藤立が準決勝進出 8分超え激闘制した!

スポニチアネックス 2024年8月2日 19時21分

 ◇パリ五輪第8日 柔道(2024年8月2日 シャンドマルス・アリーナ)

 柔道100キロ超級の斉藤立(22=JESグループ)が2日、準々決勝でアンディ・グランダ(32=キューバ)を下し準決勝に進出。史上初の父子金メダルへあと2勝とした。

 父・仁さんがが連覇を成し遂げた五輪の畳。同じ場所に立った斉藤のデビュー戦は圧巻だった。東京五輪金メダリストを相手に1分31秒、豪快な内股で一本勝ち。スタンドでは父の遺影を持った母・三恵子さんが、初五輪に挑む息子の雄姿に涙を流した。

 初戦と同じく気迫みなぎる表情で登場した斉藤は、自身の信じる柔道を貫き、技をかけ続けた。延長に入り相手に先に2つ目の指導が与えられると、敵もギアチェンジ。8分を超える激闘となったが、8分4秒に内股で技ありを奪いメダル確定まであと1勝とした。

 しかし、目指すは金メダル。天国の偉大な父に誓った約束、そして家族の夢をかなえるため、準決勝は通過点に過ぎない。

 ◇斉藤 立(さいとう・たつる)2002年(平14)3月8日生まれ、大阪府出身の22歳。東京・国士舘高、国士舘大を経て、今年4月からJESグループ所属。父は84年ロサンゼルス、88年ソウル大会を連覇し、男子日本代表監督や強化委員長を歴任して15年1月に胆管がんで亡くなった仁さん。小1の時に兄・一郎さんが柔道を始めることになり、同時に開始。小6で全国少年大会、中3で全国中学校大会を制覇。19年には史上最年少の17歳52日で全日本選手権に出場し、3回戦敗退。22年には史上初の父子制覇を果たし、同年の世界選手権は初出場で2位。昨年8月にパリ五輪代表に内定。父子代表も日本柔道界では初の快挙となった。

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