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柔道78キロ超級・素根輝 左膝の負傷で敗者復活戦を無念の棄権 過去最少メダル2個で女子まさかの終戦

スポニチアネックス 2024年8月2日 22時6分

 ◇パリ五輪第8日 柔道(2024年8月2日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子78キロ超級の素根輝(24=パーク24)が2日、敗者復活戦を棄権した。連覇を目指したどり着いたパリ五輪。銅メダル獲得の可能性を残していたが、苦渋の決断で無念の終戦となった。

 1回戦では129キロの相手に一本勝ち。2回戦も自身より大きな相手の圧力に屈することなく技ありで優勢勝ちを収めたが、準々決勝の途中で古傷の膝か左脚を痛め、5分48秒の激闘の末に敗れた。

 左脚を引きずり準々決勝の畳から引き揚げた素根。通常歩行できる状態ではなく、畳から下りる階段も顔をしかめながら、コーチについた増地克之監督の手を借りなければ下りられない状態だった。その後の治療や状態を慎重に判断し、敗者復活戦を棄権する決断をした。痛めたのは左膝で、準々決勝中とみられる。

 素根の棄権で個人戦の女子全7階級での日本勢の戦いが終了。メダル獲得は48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)の金メダルと、57キロ級の舟久保遥香(三井住友海上)が獲得した銅メダルの2個に終わり、12年ロンドン大会の3個を下回り過去最少となった。

 ◇素根 輝(そね・あきら)2000年(平12)7月9日生まれ、福岡県出身の24歳。福岡・南筑高卒。環太平洋大を20年7月で自主退学し、21年4月からパーク24所属。並行して日大にも通う。7歳から柔道を始め、中2、3で全国中学校大会を連覇。高2だった17年選抜体重別選手権で初の日本一。18、19年に全日本女子選手権を連覇し、同年の世界選手権は初出場で初優勝。21年東京五輪金メダル。

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