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【サッカー男子】大岩剛監督が涙…「チャンスあったが決めきれず」スペインにリベンジならず準々決勝敗退

スポニチアネックス 2024年8月3日 2時9分

 ◇パリ五輪第8日 サッカー男子準々決勝 日本―スペイン(2024年8月2日 リヨン競技場)

 パリ五輪サッカー男子は2日、準々決勝が各地で行われ、56年ぶりのメダル獲得を目指す日本は優勝候補スペインに敗戦。1点リードを許した前半40分、FW細谷真大(22=柏)がゴールネットを揺らすもVAR判定によって得点は認められず。2大会連続の4強進出とはならなかった。試合後、日本を率いた大岩剛監(52)が涙をこぼす場面があった。

 大岩監督は「選手たちは以上によくやってくれた。悔しい結果だが次を目指して頑張ってほしい」と選手をねぎらった。試合を振り返り、「我々が支配する時間が長くチャンスあったが決めきれず。タラレバなので90分で敗れたのは次につなげたい」と話し終えると、言葉を詰まらせあふれる涙をぬぐった。

 今大会唯一オーバーエイジ(OA)枠を使用していない日本だったが1次リーグを3戦全勝。頼れる守護神GK小久保玲央ブライアンの大活躍もあって7得点無失点という好成績を残し、堂々の首位通過を決めた。

 前回の東京五輪準決勝(●0―1)に続き2大会連続となったスペイン戦は、イスラエル戦から先発メンバー7人を入れ替え。主将のMF藤田譲瑠チマ、エースFW細谷真大ら主力がスタメン復帰。そのイスラエル戦で負傷交代したMF川崎颯太はベンチ外となった。

 試合は前半11分、MFフェルミンロペス(バルセロナ)に左足の豪快なミドルシュートを決められ失点。GK小久保が懸命に左腕を伸ばしたが弾かれゴールイン。今大会初失点を喫した。

 追いかける日本は前半40分、FW細谷が相手DFを背負った状態からパスを受け、鋭く反転して右足シュート。ゴールネットを揺らすもVARによって“オフサイド”と判定され得点は認められず。スタジアムからは大ブーイングが起きた。同アディッショナルタイムにはFW細谷のヘディングシュートがポストに阻まれる場面もあり、0―1のまま前半終了を迎えた。

 大岩監督は後半頭からMF山田楓喜に代えFW藤尾翔太を投入。しかし後半29分、セットプレーの流れからまたもMFフェルミンロペスに決められ失点。今度は右足の鋭いシュートにGK小久保が反応するも弾ききれず。0―2とリードを広げられた。同41分には再びCKから失点した。

 今夏の欧州選手権(EURO)フル代表優勝メンバーだったMFフェルミンロペスに苦しめられ敗戦。前回東京五輪の“リベンジ”とはならず。無念の8強敗退となった。

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