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【柔道】斉藤立の母・三恵子さん「今頃凄く怒っているだろうな」亡き夫・仁さんの思いを代弁 パリ五輪

スポニチアネックス 2024年8月3日 3時0分

 ◇パリ五輪第8日 柔道(2024年8月2日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子100キロ超級の斉藤立(22=JESグループ)は5位に終わり、15年1月に54歳で亡くなった五輪2連覇王者の父・仁さんとの父子金メダル獲得を逃した。会場に応援に駆け付けた母・三恵子さんは、「一番間近で頑張ってきた姿を見てきたので、やっぱり残念だし悔しいし、凄くつらい気持ちは息子と一緒だと思います」と感極まった表情で語った。

 この日は表に仁さんの座右の銘だった「剛毅木訥」、裏に斉藤の絵が描かれたオリジナルTシャツを着て、長男の一郎さんや親族らと応援。仁さんの遺影も手に持って、4試合を見守った。メダルなしに終わった愛息に、仁さんならどんな言葉をかけるかと問われると、「負けパターンがだいたいいつも似ているので、今頃凄く怒っているだろうなと思います」と話した。

 試合直後は会ったりメッセージを送る時間がなかった三恵子さん。どんな言葉を掛けたいか、との問いには「4年後が始まったよね、頑張ろうという感じでしか言えない」と話した。4年後は仁さんが最初の金メダルを獲得したロサンゼルスが五輪の舞台。40年の時を経て、今度こそ父子制覇を目指す愛息に「お父さんの写真を掲げている立の姿を見ます。絶対に。だから4年は死ねない。元気で頑張ります」と穏やかな笑みを浮かべて決意した。

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