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【相撲インターハイ】和歌山商の高校横綱・西出大毅が史上9人目の連覇達成!団体戦も制して格別の喜び

スポニチアネックス 2024年8月3日 9時28分

 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)相撲競技が2日、大分・宇佐市総合運動場相撲場で最終日を迎え、前日までの予選を勝ち抜いた優秀32選手による個人戦決勝トーナメントが行われた。

 西出大毅(和歌山商業3年)が、昨年に続いて高校横綱に輝いた。危なげない相撲で勝ち進み、決勝は右四つから少し攻め込まれたが強烈な下手投げで鮫島輝(埼玉栄3年)に勝利。「落ち着いていた。今日は自分の中でヒヤッとすることがなかった」と圧倒的な強さを見せた。

 個人戦連覇は、2015年城山聖羅(金沢市立工業)以来9年ぶりで史上9人目の快挙。「連覇のことを考えるとしんどすぎるので、考えないようにしていた。強いやつが優勝するんじゃなくて優勝したやつが強いんだと」。昨年4冠、さらに今年3月の全国高校選抜大会も制している“高校最強”の重圧は感じずに自分の相撲を取りきった。

 昨年は2年生ながら高校横綱を獲得した後、10月の世界ジュニア選手権重量級で金メダルに輝き、12月の全日本選手権では拓大の五島雅治(当時3年)を破るなどの大活躍で予選突破した。今年も、今後は9月にポーランドで開催される世界選手権に出場し、さらに12月の全日本選手権にも出場する予定。同じ和歌山出身の大先輩・久嶋啓太(のちの幕内・久島海)以来41年ぶりとなる高校生アマチュア横綱の期待も掛かる逸材は「狙える権利はあるので、狙っていきます」と大きな目標も視野に入れた。

 この日、個人戦を制した後に出場した団体戦でも優勝。中堅として予選から決勝まで1点も落とさず抜群の安定感で団体優勝に導いた。昨年と一昨年は個人戦のみの出場だったため「団体戦はどれぐらい緊張するのかも分からなかった。今までにない気持ち良い感じですね」と格別の喜びだった。個人と団体の2冠は、2021年の落合哲也(鳥取城北、現十両・伯桜鵬)以来。和歌山商業の個人団体制覇は、1954年の中尾三郎(のちのメルボルン五輪レスリング日本代表)以来70年ぶりの快挙となった。

 ▽個人戦 優秀32選手決勝トーナメント2回戦

斎藤忠剛(埼玉栄3年) 寄り切り ムンフビルグーン(鳥取城北3年)

西出大毅(和歌山商業3年) 押し出し 高島一人(富山・高岡向陵3年)

麻田遥人(和歌山・箕島2年) 押し出し 俵幸平(鹿児島・樟南2年)

ブヤントグトフ(高知・明徳義塾3年) 寄り倒し ツロモンタミル(千葉・拓大紅陵3年)

福崎真逢輝(鹿児島・樟南3年) すくい投げ 倉岡優太(熊本農業2年)

山本十蔵(和歌山商業3年) 寄り倒し 加賀谷琉(秋田・金足農業3年)

砂坂有哉(高知・明徳義塾3年) 小手投げ 清谷栄吉(千葉・専大松戸3年)

鮫島輝(埼玉栄3年) 突き落とし 西村和真(鳥取城北2年)

 ▽準々決勝

西出大毅 押し倒し 斎藤忠剛

麻田遥人 寄り切り ブヤントグトフ

福崎真逢輝 押し出し 山本十蔵

鮫島輝 突き落とし 砂坂有哉

 ▽準決勝

西出大毅 寄り切り 麻田遥人

鮫島輝 引き落とし 福崎真逢輝

 ▽決勝

西出大毅 下手投げ 鮫島輝

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