◇ナ・リーグ ジャイアンツ3ー0レッズ(2024年8月2日 シンシナティ)
ジャイアンツのブレーク・スネル投手(31)が2日(日本時間3日)、シンシナティで行われたレッズ戦でノーヒットノーランを達成した。メジャーではアストロズのロネル・ブランコ、パドレスのディラン・シースに次ぎ、今季3度目の大記録。ジャイアンツの投手としては2015年6月9日(同10日)のメッツ戦で記録したクリス・ヘストン以来、9年ぶりの偉業達成となった。
過去2度のサイ・ヤング賞受賞を誇るメジャー屈指の左腕が、持ち味を存分に発揮した。初回からインディア、デラクルス、ステアを3者連続三振に仕留めるなどエンジンは全開。威力ある直球を主体に、カーブ、スライダーなど効果的に変化球を用い、危なげなくアウトを積み重ねた。与えた四球は3つ。11個の三振を奪うなど、最後まで付け入るスキを与えなかった。
スネルはレイズ時代の18年に21勝5敗、防御率1.89で初めてサイ・ヤング賞を受賞。昨季もパドレスで14勝9敗、防御率2.25の好成績で2度目の受賞を果たした。
今季からジャイアンツに移籍したが、故障などに苦しみ、登板前の時点で0勝3敗、防御率5.10だった。しかし7月に入ってから調子は上向きとなり、7月は24回を投げ、自責点はわずかに2で防御率は0.75。移籍後初勝利を偉業で達成した。