◇パリ五輪第9日 バドミントン女子シングルス準々決勝(2024年8月3日 ポルトドラシャペル・アリーナ)
バドミントンの女子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク10位の大堀彩(27=トナミ運輸)は同4位で16年リオデジャネイロ五輪金メダルのカロリーナ・マリン(31=スペイン)に13―21、14―21でストレート負けし、準決勝進出を逃した。大堀の敗退により、シングルスの日本勢は男女全員が姿を消した。
試合後の大堀との主な一問一答は以下のとおり。
――初の五輪
「凄い、センターコートで本当にやり切る試合をできて、個人の中では本当にもう満足です」
――マリンとの対戦
「五輪のマリン選手は本当に実力以上のものを発揮してくると思ったので、しっかり準備はしてたんですけど、やっぱりその通り今日は本当に強かったと思います」
――自分らしいプレーはできたか
「自分らしいプレーというのは、良いところだけではなく悪いところも含めてと思うんですけど、良いところというのを出させないように相手もやってきてるのを感じましたし、自分もチャンスをうかがいながらやってたんですけど、今日は攻め・守り全ての部分において相手の方が上だった印象があります」
――結果について
「やっぱりここまでやってると、どうしても目の前の1点、目の前の1試合と言ってはいても、メダルというのが欲しかった気持ちは凄い強いですし、そのチャンスもわたしにあると信じてや私にもあるとずっと信じてやってきたので、正直凄い悔しい気持ちは大きいんですけど、でもこれが今の自分の現実と思って、今できることというのは全て出すことができたので合格なのかなと思います」
――どんな舞台だった
「本当に五輪は自分の中でも特別で、どんな感じなのかなと現地入りしてきたんですけど、初戦から何回試合をしても緊張はほぐれまませんでしたし、改めてパリ、五輪の特別な雰囲気というのは、この期間凄い感じました」
――両親も応援していた
「父は昔から私の一番の理解者で、ここまでこれたのは本当に父の存在が大きかったですし、母も海外の試合を見るのは今回が初めてで、いつも私の試合を見るのは怖くて、観客席にいないんですけど(涙)今日はしっかり見てくれてて、このセンターコートで本当に両親の前で試合をすることができて、ここまで残ることができたてよかったと思います」
――バドミントンを続けてきてよかった
「はい」
――地元の方へ
「福島、富山、どちらも自分の第1、そして第2のふるさとなんですけど、そこのみなさんからの声援、応援というのはいつも自分自身肌で感じていましたし、そのみなさまのため、自分のため以上に周りのために戦いたい気持ちが強かったので、そんな気持ちが少しでも届いていればいいなと思っています」
――次は
「正直今は終わったばかりなので4年後というのは全く想像できないものなんですけど…バドミントンというのは動いて、技術というふうには見えるけど、本当に一番はメンタルスポーツの部分があるので、年を重ねるに連れて体の衰えも感じつつありますけど、気持ちがついてこなくなったかったらそこまでと思うので、少し時間を空けて考えたいと思ってます」
――もう1回出たい大会?
「もちろん出れることならこの先も何度も出たいですけど、やっぱりこの舞台そんな簡単なものでもないですし、やっぱり気持ちだけが続かないと、どうしてもここにはたどり着くことはできないと思うので、そのへん少し時間置いて、自分がどう思うかを考えたいです」
――どんな感情が
「試合に対してや結果に対して、こうすればよかった、ああすればよかったというような後悔は、今はまったくもって心の中にはないんですけど、試合が終わって観客のところを見渡したときに、両親の顔が見えたりとか、会社の方、日本のサポーターの方の顔が見えて、本当に感謝の気持ち以外に言葉が見つからないんですけど、本当に私がここにこれたのは、私の頑張り以上に周りのサポートがあったからと思うので、本当にみなさまには感謝でいっぱいです」